玖珠郡鬼御前 | 根多帖別冊 by おしろまん

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おしろまん です。
絵を描いていますので、そちらをメインにしたいのですが、お城の論考を書いたりしており、城関係がやたらと多いブログとなっています。
ブログ内容に即した、皆様の素敵なコメント募集中でございます~

 先日の、『歴史秘話椅子取りあ』 で、立花誾千代や吉岡妙麟尼らが、なぜ大友家に?ということを考えたときに、大友家中のおおくの女性が “強い” ことに気づきます。

 
 ほかにぼくが知っていたのは、帆足鬼御前 という女丈夫 です。

 九重に帆足城という山城があり、ここが本貫であったと思われますが、この頃はさらに山奥、溶岩台地の断崖上の
 日出生 (ひじう) 城にいました。自衛隊日出生台演習場の片隅にあります。

 日出藩家老・豊後三賢のひとり 帆足万里 の祖先と思われます。
  追記:調べましたら彼女の三男が慶長五年以降速見郡の日出藩に仕えたとのことです。

 夫・帆足五郎左衛門鑑直が他の戦場に出陣しているときに攻めてきた薩軍に対し、身の丈五尺八寸から繰り出す強弓で蹴散らした
とか
 五郎左衛門とともに、角牟礼城を陥せず撤退する薩軍に追い打ちをかけた(彼女の娘が角牟礼城の森家に嫁いでいた)

 という話がありますが、残念ながらこれ以外の話は伝わってきません。

 しかし、日出生城が薩軍の攻撃を受け、守り通されたのは事実のようですし、まったくの創作ということはないでしょう。

 でなきゃ、「鬼御前」 なんて呼ばれませんわな。

 それを美人にしたり、そうであってほしいと思ったりするのは後世の好事家のお仕事でしょうね。不必要であると思いますが。