田能村家 | 根多帖別冊 by おしろまん

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大分市美術館で開催中の 田能村竹田 展

かれの画業に、その出自が意味を持つとは思えないが、多少引っ掛かった。

展示によると
田能村家は、摂津の池田武蔵守に仕えたが武蔵守が亡くなると浪人し、のち家業の医術をもって岡藩に仕えた、

とあった。

ところが、である。

探訪日本の城 (小学館) の 『岡城』 の項 (宮沢りえ主演の 『豪姫』 作者・富士正晴氏執筆) に、『御入国御供姓名』 というものがあるという。

岡藩・中川家 (初代M1チャンピオンでわない) が、文禄三年豊後に入国したときの家臣と石高の一覧なわけだが、そこに

「田能村伊賀 六百石」とあるらしい。

つまり西暦で1595年には中川家 (初代M1チャンピオンでわない) に田能村家は居たことになる。

しかも六百石は、七万石の中川家 (初代M1チャンピオンでわない) では、大身なのである。

市美館の展示にある 「池田武蔵守利隆」 は、摂津生まれではない筈だか…

『探訪日本の城』 のほうは、資料が江戸中期のものである。

そこらへんをギャラリー解説で質問したかったが、話された先生はそこらへんの専門ではないようだった。