正史 | 根多帖別冊 by おしろまん

根多帖別冊 by おしろまん

おしろまん です。
絵を描いていますので、そちらをメインにしたいのですが、お城の論考を書いたりしており、城関係がやたらと多いブログとなっています。
ブログ内容に即した、皆様の素敵なコメント募集中でございます~

 立ち読みした本・・・三国志のことである。

 孔明が公謹に 「十万本の矢をつくれ」 といわれて、霧の日に敵陣前まで空の船を走らせ敵に矢を射掛けさせ、みごと矢を集めたという話・・・オオイタだと “吉四六話” にありそうな話ではあるが。

 むろん正史 (歴史的事実) ではない・・・と思っていた。

ところが、である。
似た事例はあったらしい。それも同じ三国時代の話。

赤壁より10年くらいあと西暦217年、魏王曹操孟徳と江東の孫権仲謀が濡須=合肥の南、巣湖の南岸 で対峙した時の話であるという。

魏の官僚・魚豢の著した「魏略」では、仲謀は軍船で視察中、魏軍から大量の矢を浴びせられ、矢の重さで転覆しそうになった。そこで仲謀は船首を廻らし、反対側にも矢を受けバランスを保ったと。

諸葛孔明の『草船借箭の計』は、この仲謀の逸話をもとにつくられたらしい。 

 ご存知の方多いと思われますが、おもしろかったので書いてみた。