戦前は映画館、戦後は材木店として活躍してきた
福原材木店の倉庫。
木造でつくられた歴史ある建物は、いとも簡単に。
簡単に、解体されていきました。
先代が築いてきたもの。
現社長が築いているもの。
子供のころに遊んでいた遊び場である倉庫が
なくなるのを見守りました。
いつものように仕事としての1日がはじまりましたし
あっという間に解体は終わってしまうんでしょうけど
いよいよか、と思う気持ちがふとしたときにあふれてきます。
柱が倒れ
梁が倒れ
屋根が崩され
ずーーっと昔からあったものが
どんどん崩されていきました。
解体をみるご近所さんに会いました。
笑顔で、おめでとう!!って言ってくれました。
福原材木店は、この町の象徴みたいなもの。
お母さんも、お父さんも、本当に町のためにつくしてくれて。
亡くなったお母さんも喜んでるでしょうね。
と声をかけてもらいました。
複雑な、気持ちですが、最後まで解体に反対していた
私としては、ほんと、この日がきたなという
腹をくくる時なんでしょうね。今更ですけど。笑。
新しいものが作られるから、おめでとう。なんでしょう。
そのおめでとうを聞いても、少し
少しだけ
寂しさがあふれてきます。
工事でご近所様にはご迷惑おかけします。
見守っていただければと思います。
よろしくお願いします。