基礎講座も残すところ2科目…
明日から刑法です。
そこで、今日は問題を通して、
刑法における「目の付け所」に
ついてお話したいと思います。
(問題)
スリAが、Bが財布を持ってるかどうか
を確かめるつもりで、Bの背広の
ポケットに触れたら、窃盗未遂?
(解説)
これは、あたり行為と呼ばれるもので、
窃盗未遂にはなりません。
これに対し、ポケットに財布が入って
いたら盗るつもりで触れたのであれば、
窃盗未遂になります。
背広のポケットに触れる、という行為
は同じです。
でも、そこがポイントではありません。
目の付け所は、Aの主観です。
「確かめるつもり」だったのか「盗る
つもり」だったのか…
刑法を勉強する上で、絶対に押さえて
おかないといけないことは、何罪になるか?
実行に着手したといえるか?は、主観と
客観の組み合わせで決まる、ということです。
刑法では、いろんな事案が取り上げられます。
あたり行為は窃盗未遂にならない…という
結論を覚えるだけの勉強で終わらなければ、
いろんな事案に対応できるようになりますよ。
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