そっちじゃない! | 講師 木村一典「司法書士合格塾」

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20年の講師生活で感じたこと、日々の講義で感じたことを司法書士試験の合格を目指して真摯に頑張っている皆さんに伝えていきたいと思います。

基礎講座も残すところ2科目…

明日から刑法です。

そこで、今日は問題を通して、

刑法における「目の付け所」に

ついてお話したいと思います。

(問題)

スリAが、Bが財布を持ってるかどうか

を確かめるつもりで、Bの背広の

ポケットに触れたら、窃盗未遂?

(解説)

これは、あたり行為と呼ばれるもので、

窃盗未遂にはなりません。

これに対し、ポケットに財布が入って

いたら盗るつもりで触れたのであれば、

窃盗未遂になります。

背広のポケットに触れる、という行為

は同じです。

でも、そこがポイントではありません。

 

目の付け所は、Aの主観です。

「確かめるつもり」だったのか「盗る

 

つもり」だったのか…

刑法を勉強する上で、絶対に押さえて

おかないといけないことは、何罪になるか?

実行に着手したといえるか?は、主観と

客観の組み合わせで決まる、ということです。

刑法では、いろんな事案が取り上げられます。

あたり行為は窃盗未遂にならない…という

結論を覚えるだけの勉強で終わらなければ、

いろんな事案に対応できるようになりますよ。

 

 

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