【SelfQuestLab】やっぱり「アタマセキツイ」 | 音楽家のためのアレクサンダー・テクニークレッスン〜フルート奏者嶋村順子

音楽家のためのアレクサンダー・テクニークレッスン〜フルート奏者嶋村順子

♪アレクサンダー・テクニークを演奏に生かすレッスン♪
~ココロを自由に、カラダも自由に、自分らしく生き、演奏する~
アレクサンダー・テクニーク教師&フルート奏者の嶋村順子です。
演奏者の心理的・身体的問題を解決する方法を探求しています。

【プラクティカルクラス便り】

音楽する人のためのグループレッスン、プラクティカルクラスの様子をレポートします。

 

〜音声無しでも動きは見える〜

 

先日のプラクティカルクラスで、ご自宅からオンライン参加された方。
その日はマイクの調子が今ひとつで楽器の音声がこちらに届かない状況でした。(会話は聞こえます)
 

ATレッスンは動きを見るので、音の情報がなくても動きへのアドバイスが可能です。
むしろ音が聴こえない分、動きの細部までが情報として受け取れるような気が私はします。

実際、この時のレッスンでは次のような瞬間瞬間に起こる動きが見て取れました。


・演奏し始めようと楽器を構えた瞬間
・実際に音を出そうとした瞬間
・フレーズの中の難易度の高い部分の直前の瞬間
・最初のブレスをしようとした瞬間


ご本人は無意識にやっていることです。
無意識なので、「こうやっているから、それをやめましょう」と言われても、誰だってピンとこないはずです。
そこで、「アタマセキツイはどうですか?」と問いかけました。

すると、長くここでレッスンを受けてくださっている生徒さんは、はっと気がつきます。
「あ、ぎゅっとしてました。していないつもりでしたが、やってますね!」
ぎゅっとするのは、きっと演奏を大切に思って頑張りたいからに違いないですし、
レッスンという場で少し緊張するのも当たり前です。

大切なことは、今の自分の状態がわかること。
そしてより良い状態に自分を動かしてあげられること。


「アタマセキツイはどうですか?」の言葉かけオンリーで、
このかたの演奏がとても変わりました。

本人も「うまくいきました」と嬉しそうです。そして
「やっぱり、アタマセキツイなんですね〜〜」
画面の向こうとこちらで全員がニコニコうなづいていました。


〜アタマセキツイ〜
 

ATレッスンでよく提案する「アタマセキツイ」とは、
「何かをする前に、頭と脊椎の状態を整えてからやってみましょう」と言い換えられます。
教師によって説明の仕方はさまざまありますが、


頭蓋骨と脊椎、そして身体全体がスムーズに連動することを意識していただくのが目的です。

 

自分の骨格、関節、それを取り巻く筋肉の状態を把握し、
身体に影響する思考や感情など心理面の状態も含めて調整する 

ことを目指しています。

レッスンは生徒さんのご興味に沿って説明しながら、
ご自身の身体の筋骨格の状態や、生理学的状態などを認識していただいて、
パフォーマンスするのに役立つ身体の使い方の基本を、一緒に繰り返し練習しています。

アタマセキツイは感じることができないので、すぐ忘れてしまいます。
私たち教師も、心がけてはいても忘れることは良くありますし、心身の負担が増えたときはうまくいきません。
いつも「自分のアタマセキツイはどうだろう?」と意識することで練習しています。

プラクティカルクラスに通われている生徒さんたちは、
私たちと一緒に繰り返し練習することで自己観察、自己分析、自己調整が上達しています。
そして、「ここ一番」で実力を発揮するという望みに向かって、レッスンを楽しんで受けてくださっています。


アレクサンダー・テクニークのレッスンにご興味のある方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
心からお待ちしています。

SelfQuestLab プラクティカル・クラスの詳細はこちら→https://self-quest-lab.com/practical-class

 

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嶋村順子
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