1993北海道ツーリング上陸第2日目 | リターンライダーの日常

リターンライダーの日常

ひょんなことから二輪生活を再開することになったオッサンライダーの日常を綴ります

怪しい雲行きの朝である

目覚ましは5時30分も起床は7時30分。ああ、自由だ。

水場で洗面をしているとお隣さんのオフローダー氏と出会い挨拶を交わす。

 

8時過ぎから小雨がパラパラと降ってきた。ラジオで情報収集をすると、台風接近とのこと。

水場の軒下にテントを移動してたたみ、荷作りするが防水対策で手間取り、10時半出発。

 

笘前を目指して観月国道を走り昼前に到着するも何もない集落だった。B&G海洋センターの

自転車置き場を借りて雨をしのいで行動計画を立案中に手が滑ってヘルメットを落とした。

約1メートルの高さからコンクリート上に落下。大ショック。ふいに正午のサイレンが鳴る。

 

すっかり弱気になって雨の事もあるし、今日は宿を取って泊まることに決める。

稚内の手前に豊富温泉を目指す。大粒の雨の中をR232、オロロンラインを北上する。

 

後方につかず離れず走るヘッドライトが一つ。信号のない道を1時間余り後追いしている。

遠別町内の赤信号でようやくランデブーした。ゼファー400の彼は天塩町の宿に向かう途中。

 

天塩町まで並走して分かれる。R40に入りJR豊富駅で宿情報を仕入れる。ウロウロ宿探し中、

先ほど別れたゼファー氏と再会。天塩町は小さすぎて宿がないので稚内に行くとのこと。

 

別れた後に豊富観光ホテルに電話を入れて予約。残り時間をサロベツ原野探索に当てる。

 

 

サロベツ原野で女性のソロライダー氏と出会って、台風情報の交換をする。

明日、本道に最接近し、今夜から徐々に風が強くなってくるとのこと。

 

 

国道沿いで集まっている牛の群れを見ながら日本海側に向かい、道道909号を4kmほど北上。

しかし雨が激しくなったので来た道を引き返し、16時40分宿に到着した。身体が冷えている。

 

完璧だと思い込んでいた防水はリアシートバッグのみでサイドバッグやリュックはずぶ濡れ。

財布の中のお札もビショビショで、帰りのフェリーのチケットが溶けかけていた。

 

夏ではあったがストーブが設置してあり、これで荷物やお札、書類などを乾かす。

大浴場で温まったあと、多少ましな夕食を食べてビール500ml缶+つまみで出来上がり。

気になる台風は明日道南に上陸とテレビが言う。明日の風は明日吹く。今日はおやすみ。