今日からベスト4の対決です。
毎日結果をつけていますが、ついにここまで来たか、という感じです。
神奈川は全国一の激戦区なので、シードが無ければ8回勝たないと甲子園に行くことは出来ません。
第1シードから順当に勝ち上がって来た、横浜、桐光学園、東海大相模、そして、第1シードの星槎を破り、ノーシードでベスト4まで来た日大。
どこの高校も、悔いの無い試合をしてもらいたいです。
第1シードでしたがベスト16で破れた星槎国際湘南は、大磯にある高校です。
学生数は3000人を越えるとか。
そう聞くと超マンモス校のようですが、実は大磯や近隣に住む人達でも、その存在はあまり知られていません。
というのも、星槎は通信制の高校なのです。
キャンパスは大磯の山の方にありますが、通信制の学校なので通っている生徒を見かけることもほとんどありません。
学校の知名度向上のため最近はスポーツに力を入れ、女子サッカー部は多数の部員がなでしこに選ばれているそうです。
野球部は創部8年目。
4年前までは、一回戦敗退の弱小チームでした。
しかし3年前に、名門桐蔭学園を30年間指導し、何度も甲子園出場に導いた土屋監督を招くと、あれよあれよという間に強豪校の仲間入りを果たしました。
監督が変わればチームもここまで変わるのか…
この快進撃に驚いたのは地域の人間だけではありません。
星槎の野球部は、まだ自分達のグラウンドも持っていません。
近隣にある二宮や中井のグラウンドを借りて練習していたのですが、学校側もこれはいけないと急遽グラウンドを作る計画を始めたそうです。
トーナメントが始まる前日にご来店くださった土屋監督が、「明日はすごいよ。1000人の生徒が応援に来るように声をかけたんだ。うちは通信制だから、普段生徒は太陽の下なんて出ないだろ?野球のルールなんてわからなくても良いんだ。青空の下で大きな声を出す。そのことを味わってもらいたくてさ。」とおっしゃっていました。
監督を慕って、この監督の元で野球がしたいと生徒が集まる意味がとても分かる言葉でした。
エースの本田くんは149キロを投げる、今大会神奈川ナンバーワン右腕でした。
試合には11球団のスカウトが詰めかけ、カープは白岩スカウト部長が熱い視線を注いでいたそうです。
監督は高校からのプロ入りは反対ですか?と伺ったら「そんなことないよ。本田は母子家庭で苦労してるからね。」と優しい目で答えて下さいました。
今年の秋、どこかのプロから声がかかるかも知れない本田投手。
その涙を忘れずに、今後の野球人生を怪我なく送って貰いたいです。
星槎国際湘南も、プロを目指す本田くんも、これからずっと応援しているよ!