歯周病は全身に影響を及ぼす引き金! | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

年末は何かにつけて気ぜわしく、診療のほうも駆け込み寺の様に急患の方、中断者の方の嵐で、

少しばて気味ですが、気力を振り絞りがんばっています。

 「歯周病」昔学生時代は歯槽膿漏と言う方が一般的であったと思います。

さてその歯周病と全身関係との関連性は最近特に問い立たされています。

「バージャー病」も歯周病と関連性が重要視されてきています。

 他に心疾患において、心循環疾患、冠動脈疾患等と関連性があり、脳血管疾患と言われる、脳梗塞や

脳出血などに陥る危険性をも孕んでいます。

 また。歯周病菌から発生される有害毒素が何らかの理由で気管に迷入して肺炎(嚥下性肺炎)を

誘発する事さえ報告されています。

前述の嚥下性肺炎は特に寝た切り等で口腔衛生環境が悪化したり、入れ歯の清掃が行き届かないで、

カビなどの毒素を嚥下してしまう可能性も多々見受けられます。

 歯周病の直接の原因は「歯周病菌」である事は皆様ご存知と思いますが、

直接的には関与しないように見えても間接的に引き金になる項目として、

歯垢、歯石の沈着、口呼吸、不ぞろいの歯並び

喫煙、ストレス、偏食等の食習慣等の生活習慣も大きく関わります。

 歯周病を起こす原因は全身との関わりが深く、反対に歯周病を放置すると、全身に悪影響を引き起こす

恐ろしい病気であるとの認識が必要であると思います。

 ただ、歯周病は痛みも無く静かに進行して骨をも溶かす恐ろしい病気です。

 これからの歯科界はより隣接医学も勉強して、他科との連携がこれからますます重要視されてくると

思います。

 単なる臓器(歯)のみを標的として捉えるのではなく、その人、人間を診るという事が臨床家に

課せられて重要な責務であると認識しています。

 私は、このブログを通じて、他科の先生とも知り合いになれ、知らない事もいながらにして、勉強

させて頂いています。

 また、実際に病に伏した方の投稿等も拝見して、一介の町医者に過ぎないポジションであるにも

関わらず、相手の立場、物の捉え方も再認識させて頂いて大変感謝しています。

 これからも色々とお教え頂ければ幸いです。  http://www.mizutani9620.com 水谷歯科医院