今日は先程やれやれと思い上に上がってほっとしていると急患の電話で治療しました。
さて、今私が特に心がけている事の一つに
「患者さんとのコミュニケーションの重要性」
であります。
これは、往々にして我々の世代の先生にありがちな、「おれに、任せておけ!」
と言う姿勢の反省点でもあります。
昔の様にベルトコンベアーに患者さんを乗せて、あたかも流れ作業とまでは言わないにしても、
必要最小限の言葉以外は、損でもするかの如き対応で進められて先生方もお見えと思います。
たしかに、ドクターサイドから見れば穴が神経に到達していれば、説明の余地も無く
神経を取る治療になる事が多いのは事実です。
しかし、反対の立場に立って考えてみると、
自分の胃が悪い時に、医師側から見れば胃の全摘出以外に方法論が無くても
いきなり、全身麻酔をかけられて知らぬ間に胃が無くなって後で
「悪かったので全部切り取りました」
では済まされないと思います。
医科では昔から今ほど「インフォームドコンセント」の重要性は取りざたされないにしても、
ある程度の必要最小限の説明はされていたと考えられます。
しかし、歯科の世界では案外それがまかり通っていたとも考えられます。
患者さんが医院を訪れた時に院長以下、スタッツフの人達と
「未知との遭遇」を致します。
ただ、セミナーの受け売りでスタッフに、口角泡をとばして、
「患者様は神様です」
と言おうとも、院長自らが「きちんとした挨拶」「治療内容の推移」「次回の診療の大まかな方針」
決め球である「お帰りの際の温かい挨拶」
これら、正に「真実の瞬間」を大切にしなければ何もならないと思います。
ただ、最終的な医療機関の目標は
「水谷さんを頼って来たら、こんなにも満足して食事が出来て、心まで豊かな生活が出来た」
というお互いの共同作業を介して喜びを分かち合える信頼関係の構築こそ、ゴールライン
と認識しています。
形ばかりのコミュニケーションではなく心での対応こそ本来の医療機関の役目では無いでしょうか
http://www.mizutani9620.com 水谷歯科医院