術前療法(抗がん剤) | 父ちゃんの食道癌…改め…父ちゃんの「せん妄」

父ちゃんの食道癌…改め…父ちゃんの「せん妄」

2013年夏、私の父親(70代)に食道腺癌が見つかる
11月に食道亜全摘手術を受け、術後の経過も順調だった

ストレス耐性が弱い父は「食べる事」に挫折

せん妄

食欲は回復したが、認知症対応型施設に入院

退院

 父は手術を受ける前に、化学療法を受けます。

 放射線療法はありません(腺癌には効きにくいため)。



抗がん剤は、


・フルオロウラシル(5-FU)を120時間かけて点滴

・シスプラチンを2時間かけて点滴

・ドセタキセル1時間かけて点滴


あわせて吐き気止め、生理食塩液、利尿剤も点滴します。


 約1週間入院し、点滴には5日間かかります。

 その後3週間やすみます。


 これが1コースです。

 父はこれを3回、つまり3コース受ける予定です。




 フルオロウラシルは、代謝拮抗剤です。


 代謝拮抗剤は、癌細胞に多く含まれる酵素を利用して、増殖を抑え込もうとする薬です。癌細胞が分裂するときに作用します。個々の分裂する時を狙うため長時間、持続して投与しなければなりません。


 フルオロウラシルの副作用は、おう吐、食欲不振、倦怠感、下痢とそれに伴う脱水症状などです。




 シスプラチンはプラチナ製剤(白金製剤)です。


 プラチナ製剤は、DNAと結合することで、癌細胞の分裂を阻みます。


 シスプラチンの副作用は、腎機能の低下、白血球の減少、聴覚障害などです。投与の際、腎機能障害を防ぐために生理食塩液と利尿剤も投与するので、おしっこをする回数と量が増えます。




 ドセタキセルは、植物アルカロイドです。


 植物アルカロイドには、微小管阻害剤とトポイソメラーゼ阻害剤があります。

 ドセタキセルは微小管阻害剤です。細胞分裂に重要な微小管の働きを止めることで、癌細胞を死滅させます。 


 ドセタキセルの副作用は、脱毛、食欲不振、倦怠感、吐き気、嘔吐、発熱、下痢などです。




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