中国の王毅がノルウェーでノーベル平和賞を香港人に受賞させるな!って釘を刺したようです。
何を言ってる?っていう世界ですが、今、香港問題が人権問題化してしまっている以上、もし同賞受賞となった場合、その席に香港を代表して出席しそうなのがNathan Law(羅冠聰)ではないでしょうか。
彼は早々にイギリスに亡命しました。
よって今、ロンドン在住です。
そんな彼が今、英Timeが毎年発表している世界で最も影響力のある100人にもノミネートされています。
彼は日本で今イチバン認知されている香港人、周庭、お宅顔として知名度が高い黃之鋒らと共にデモシストを立ち上げていたメンバーの1人です。
その中心人物であった主要メンバーの1人、黃之鋒は以下のように彼のTwitterで述べてます。
黃之鋒:
-已預計隨時被捕, 更預計最壞打算是被送中.
-李宇軒等12個手足被送中, 更令我覺得自己隨時被捕
-國安法訂立後, 香港已不再是香港
-但我不會離開香港. 除左想抗爭到底外, 保持香港本土抗爭熱度是十分重要.
これは彼が香港市民に向けた在港宣言です。つまり、彼の取り組みは、Suicide Missionのようにも見えてしまいます。
最初に書かれている「もういつ逮捕されてもおかしくなく、いつ中国に送られられてもおかしくない事も視野に入れている」わけです。さらに「香港独立を掲げて闘っていた李宇軒ら関係者12人が中国に送られた事から、自分自身もいつでも同じ境遇に成りかねない」と感じているそうです。
世界を巻き込むならどうしたら良いのか、香港人は今、本当に長けていると思います。
中国の弱み、人権問題を全面に押し出し、世界から香港に注目を集める戦略はものすごくパワーがあり、香港政庁と中国を追い込んでいます。
黃之鋒くんが3つ目に言っている「国安法が施行された後の香港は、もう(これまでの)香港ではない」、90年台の香港を知るパパとしても、悲しくて堪らない一説です。
そして、最後に「香港残留宣言」をしています。
パスポートは取り上げられているでしょうから、本気で出国するとしたら政治亡命として香港の欧米の領事館に逃げ込むほかないでしょう。
今、周庭も黃之鋒も、ここ香港に残り生涯をかけて闘う事を宣言しています。
世界が彼らを支えられるとしたら、こうしたノーベル平和賞だとか世界中の人が彼らの声を聴き、中国に圧力を加え続ける事でしょうか。