こんばんは、しゅんじです。
本日もバックデイトでの更新をお許し下さい。
今年、最も注目されているルーキーといえるジュール・ビアンキ。
フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身の彼はフェラーリの全面的支援を受けて
デビューを果たしました。
もともとは、昨年リザーブドライバーを務めたフォース・インディアのシートを
狙っていましたが、エイドリアン・スーティルとのシート争いに敗れ、
夢が断たれたかに見えました。
しかし、マルシャと契約していたルイス・ラジアが約束の資金を確保できず
開幕前にシートを失ってしまい、
そのシートを確保して予想外のデビューに漕ぎ着けたという訳です。
彼の実績は、デビュー後のレース成績はもちろんですが、来季チームに
フェラーリ・エンジンをもたらしたことからもWin-Winの契約だったと思います。
そして、ビアンキの次の注目は来季の去就です。
フェリペ・マッサのシートが風前の灯火と見られる中、跳ね馬のシートの行方に
注目が集まっていますが、その候補にビアンキもいる訳です。
可能性はゼロではないとは思いますが、果たして実現するのでしょうか?
例えば、ジャン・アレジが1991年の契約をフェラーリと交わした時、
経験不足が指摘され、否定的な見方をされていました。
この時、アレジは23戦を戦っていました。
フルシーズン1年プラス約半年間のキャリアです。
フェラーリはどちらかと言えば、ドライバーを育てるというよりも、
完成されたドライバーを採用するチームです。
そういう事もあり、経験の少ないドライバーを避ける傾向にあります。
そう考えると、フルシーズンを戦ったとしても、ビアンキはわずか1年、
19戦の経験でフェラーリに行くことになります。
群を抜く成績や、代替候補がいなければまだしも
ニコ・ヒュルケンベルグを始めとする候補がいる以上、
経験不足のドライバーが採用されることは少ないのではないでしょうか。
と考えると、ビアンキは少なくとも来年はマルシャもしくは、
別のチームで経験を積んだ方が良いのではないかと思います。