1998年と1999年にマクラーレンでワールドチャンピオンに輝いたミカ・ハッキネン。
彼は、同チームでタイトルを獲得した現時点での最後のドライバーだ。
そんな彼が、マクラーレンから今年フェラーリに移籍して苦戦中の同郷の後輩、
キミ・ライコネンについて語っている。
ハッキネンによると移籍前のライコネンにアドバイスを送ったようだ。
「チーム移籍は必ずしも得策ではないと、彼に言ったんだよ。そんな僕の予想は、残念ながら当たりつつあるね」
と、残念そうなハッキネン。
2度のタイトルを取った彼には、チャンピオンになるための心得があるようだ。
「タイトル捕りっていうのはね、クモの巣といっしょさ。時間をかけて、あちこちに糸を張っていくんだ。」
彼が言っているのは、1993年にリザーブドライバーとしてマクラーレンに移籍して以来、
同年第14戦ポルトガルGPでのレースドライバー昇格、
1997年最終戦ヨーロッパGPでの初優勝、
そして、1998年の初タイトルと、続く1999年の連続タイトル獲得という
一つのチームに腰を据えて、一つずつ着実に達成してきたことに関する比喩なのだろう。
その間、エンジンがフォード、プジョー、メルセデスと変わっていることからも分かるように、
必ずしも順風満帆という訳には行かなかったはずだ。
「もしかしたら、キミはフェラーリ移籍に伴うリスクを十分に推し量れなかったんじゃないだろうか。」
「タイトルを獲る獲らないって、ほんの小さなことが大きく影響するんだ。F1は優れたドライバーの集まりだ。ドライビングの才能だけを頼っちゃいけないんだよ」
とは、苦労の末タイトルを手にしたドライバーの重みのある言葉だ。