偉大なるチャンピオン、ミハエル・シューマッハが引退したフェラーリ。
ミハエルの引退は良くも悪くも、チームに変化をもたらし、新たな対応を迫られることとなる。
そんな折、チーム監督兼CEOのジャン・トッドは、
新たなフェラーリを”ゼロからスタート”させようと考えているようだ。
トッドによれば、これまでミハエルに絶対的なナンバーワン待遇を与えていたものを、
ライコネン、マッサともに平等な待遇(チャンピオン争いの実質的な権利があるうちは)と
することを明言している。
「ふたりの間には、健全な競争が行われるだろう。それが、大きな成果をもたらすかもしれない」
と説明しているトッドだが、これはあくまで一つの大原則の上でだという。
「私としては、ひとつ最優先の原則がある。フェラーリの利益がまず第一だということだ。」
要は、チームメイトで争うのはいいが、足の引っ張り合いはやめろと言うことだろう。
また、トッドはミハエルの新たな役割についても言及したようだ。
そこには、トッドがチームにとって”未知数”と語るライコネンの教育係を務める案もあるという。
「彼(ライコネン)と共にチームがどのように仕事をしていくかはまだ分からない。だが、マイケル(ミハエル)の新しい任務として、彼が間に入ることが可能だと考えている」
とは言っているが、具体的に何ができるかよく分からない。
単に、先輩として、アドバイザー的に対応するくらいしか思いつかないが、どうだろう。
そして、いよいよフェラーリはニューマシンを1月14日(日)にシェイクダウンする。
「ミハエル・シューマッハは素晴らしいチーム、プロフェッショナルなクルーたち、そして力強いマシンのおかげで、フェラーリで72勝も挙げることができた。われわれはライコネンとマッサに対しても同様のサポートをするために最善を尽くすよ」
ジャン・トッドは、力強く、来るべきシーズンへの抱負を語った。