11月30日、マクラーレンのバルセロナテストの最終日にその時はやってきた。
1998年と1999年にマクラーレン・メルセデスで
ダブルワールドチャンピオンを獲得したミカ・ハッキネンが
2001年の最終戦、日本GP以来初となるF1マシンでの本格的な走行を行った。
ここ2年はDTMに参戦中のハッキネンも、
さすがに5年振りのF1マシンに慣れるために午前中一杯を費やしたようだ。
特に今年、V8エンジンへと変更になったこともあり、
マクラーレン・メルセデス+ブリヂストンというパッケージは同じでも、全く異なるマシンである。
そのため、午前中はトップから10秒遅れというタイムだった。
午後は、徐々にマシンにも慣れ、タイムをアップさせていったものの、
最終的にトップのルカ・バドエルから3秒落ちで18台中18番手のタイムであった。
10秒差と聞いたときは何とも言いようが無かったが、
3秒差であれば、5年のブランクがあって、いきなり乗ったにしてはまずまずかと思う。
(シミュレータでトレーニングを積んでいたにしても。)
ただ、今回のマクラーレンの意図がいまいち理解できていない。
ハッキネン本人もチーム側も今回はPR活動ではなく、
本格的なテストドライブであることを強調していた。
「僕が今日の経験でもたらしたフィードバックが、少しでも彼らの2007年シーズンの準備に役立ってくれればいいなと思うよ。そのためにも、できる限り彼らの役に立とうと思って、できるだけプッシュして、ベストを尽くしたんだ。」
とは、ハッキネンのテスト後のコメントだが、これをそのまま信じると、
タイムに表れる以外の部分で貢献をしたように受け取れる。
しかし、5年前のマシンから
いきなり最新型に乗り換えた人物にどこまでのフィードバックを期待できるかはグレーである。