11月20日(月)にブラジルのサンパウロにおいて、
「ゴールデン・ヘルメット」賞を受賞し、2006年ブラジルトップドライバーの称号を得た。
この受賞には1993年のアイルトン・セナ以来初めて
母国ブラジルGPにおいて優勝に輝いたことが評価されているようだ。
ちなみに、彼のライバルは、ホンダのドライバー、ルーベンス・バリチェロ、
GP2のランキング2位だったネルソン・ピケJr.、そしてセナの甥のブルーノ・セナ
といった顔ぶれで、彼らを打ち破ったことになる。
しかし、マッサがここまでやるとは思っていなかった2006年シーズンである。
まずは、結果に目をやると、
優勝2回、ポール・ポジション3回、ファステスト・ラップ2回、獲得ポイント80
という堂々たる成績だ。
ザウバーで走った過去3年間での合計が、
優勝0回(最高位4位)、ポール・ポジション0回(最高位4位)、ファステスト・ラップ0回、
総獲得ポイント27(2002年4ポイント、2004年12ポイント、2005年11ポイント)
だから、大躍進といえるだろう。
これまでの実績からすると、1年間だけでフェラーリを追われるものと思っていたが、
2007年からの複数年契約にこぎ付けたことからも実力を買われているといえる。
マッサは今年成長を遂げたドライバーといえるだろう。
開幕戦の予選こそ2位とアピールしたが、その後は荒さが目立ち結果につながらなかった。
しかし、後半戦に入ったころからコンスタントな走りができるようになり、
フェラーリの戦闘力向上も伴い、3戦連続表彰台を含む6回のポディウム(うち2勝)を数える。
ただ、まだレースによっては、コースアウトやスピンなど荒さが目立つ場面もあり、
1年を通して、高い次元での安定性が発揮できるようになれば本物になるだろう。
来季のライコネンとのバトルも見物である。