かねてから何度か噂に上がっては消えている話であるが、
ドイツ国内の報道によればメルセデス・ベンツがマクラーレン買収の準備を整えたという。
現在、メルセデスは40%のマクラーレンの株式を保有しており、
残りの60%をロン・デニスとパートナーであるマンスール・オジェが保有している。
この比率を早い段階で70%あるいは80%まで引き上げ、
ゆくゆくは完全買収を目指しているというのだ。
メルセデス・ベンツモータースポーツ副社長のノルベルト・ハウグも、
「もしかすると、この先、買い増す可能性が出てくるかもしれない」
と、この報道を裏付けるような発言をしている。
メルセデスがチーム買収に動き出した背景には、BMWの成功があるという。
昨年のザウバーは1年間で20ポイントが精一杯だったにもかかわらず、
BMW買収後の今季、BMWザウバーは5戦を残して既に26ポイントを獲得している。
ブダペストでは買収後初となる表彰台も獲得し、確実にパフォーマンスアップが感じられる。
一方のメルセデスは1997年にマクラーレンとパートナーシップを結んだものの、
コンストラクターズ・タイトルを獲得したのは1998年のわずか1回のみに止まっている。
結果を見ると悪くはないが、大成功を収めている訳ではないのも事実だろう。
(特に、かけるコストから考えれば、満足のいく結果ではないのではなかろうか。)
現場に近いハウグは、
「もし、BMWがこのようなチームと手を組んでいたのなら、おそらく、自前のチームを持とうという考えには行き着かなかったと思うよ」
と、マクラーレンとのパートナーシップが成功していることを強調する発言をしている。
しかし、メルセデスの関係者がドイツの新聞に語ったところによると、
「間もなくマクラーレンを完全買収するだろう」
と、いよいよ本気で動き出しそうな気配である。