前戦フランスGPでBMWザウバーがデビューさせた新空力パーツ、
通称『ペトロナス・ツインタワー』が思いのほか好評のようだ。
といっても、チームのドライバーにではなく、ライバルチームに、のようだ。
ノーズの両端から2本そびえ立つその垂直ウイングは主に整流に用いられているとみられ、
センターおよびリアウイングに、よりきれいな空気を流そうとしているようである。
このウイングを装着したBMWザウバーは予選こそ振るわなかったものの、
それ以外のセッションではマニクールの週末を通して高いパフォーマンスを示していた。
そのため、ウィリアムズのサム・マイケルによれば、
「まったく新しいパーツだ。今まで風洞でもトライしたことはないが、これからやってみる」
と、すぐにでも風洞での調査に入る構えである。
かつて、共にティレルが先鞭をつけ、他チームが追随した革新的なウイングがある。
一つは今日でも脈々と行き続けているハイノーズに通ずる、アンヘドラル・ウイング。
そして、もう一つは、サイドポンツーン上部にマウントされたXウイングと呼ばれたウイングだ。
後者に関しては、当時ザウバーのジャン・アレジがピットアウト時に
このウイングをケーブルに引っ掛けたことから危険視され、結局使用禁止になったものだ。
(当時は、かっこ悪いから禁止になったと噂されたものだ。)
今回のツインタワーに関しても、今後他チームが追随するようだと議論の対象になりそうだ。
ドライバーの視界を遮り、危険であるとみなされる可能性もある。
(そして、やはり、かっこ悪い...)
しかし、効果が認められれば追随するのがF1の常。
さて、今年の鈴鹿には何本のタワーがそびえ立っていることだろう。