F1第3戦オーストラリアGPの決勝が4月2日行われた。
予選での雨絡みとは一転し、ドライコンディションでのレースが行われた。
ホンダのバトンのポール獲得でここまで2戦と違う流れを期待したグランプリであったが、
勝ったのは結局、ここまでチャンピオンシップトップのアロンソだった。
苦戦が予想されたホンダのバトンだが、心配された1コーナーはアロンソを何とか抑え、
オープニングラップをトップで終えた。
しかし、今回のレースの結果を左右したのは、スタートシステムではなく、
タイヤをいかに上手く使い切るか、という点であった。
今回のポイントはいわゆるタイヤへの「優しさ」ではなく、
いかに早くタイヤをベストの温度域に上げられるかという立ち上がりの良さであった。
実に4回のセーフティーカーランを強いられたレースにおいて、
セーフティーカー(SC)明けでのグリップ力確保が明暗を分けたといっても過言ではない。
この点で最も苦戦を強いられたのがバトンであった。
1度目のSC明けででアロンソ、2度目でライコネンにかわされたバトンは
レース終盤も5位を走行するのがやっと。
初優勝を期待されたレースは、
ファイナルラップの最終コーナーをエンジンの白煙と炎と共に立ち上がり、
フィニッシュライン手前で停止という結果に終わった。
一方で、今回のSCの影響で最も利益を得たのはアロンソだ。
常に、SC明けの1周で後車に3秒近いマージンを稼ぎ、楽なレース運びとなった。
タイヤに優しいと言われるマクラーレンのライコネンもこの部分ではルノーに及ばず、
ファステストラップを叩き出したものの、2位フィニッシュがやっとといった状況だった。
3位にはトヨタのラルフが入った。(黄旗追い越しで審議中のようだが。)
これは、前2戦でブリヂストンタイヤを上手く使えず、グリップ不足に悩まされていたトヨタ。
タイヤ性能を引き出してのポディウム獲得という結果は今後のレースの自信に繋がるだろう。
次戦からはいよいよヨーロッパ・ラウンドが始まるが、
ストップ・ザ・ルノーは容易ではなさそうだ。