かつてF1でも活躍したハインツ・ハラルド・フレンツェンが
レース界からの引退を余儀なくされるようだ。
F1から引退後、昨シーズンまではDTMにオペルから参戦していたフレンツェンであるが、
オペルのDTMからの撤退に伴いそのシートの行方が注目されるところではあった。
38歳であるフレンツェンのF1デビューは1994年のザウバーからであった。
F1以前に国内フォーミュラでも走っていた彼は、
その後、ウィリアムズ,ジョーダン,プロスト,アロウズ,ザウバーと渡り歩き、
2003年シーズンをもってF1からの引退を迎えている。
その間、1997年にウィリアムズで1勝、1999年にジョーダンで2勝を挙げている。
日本との繋がりという意味では、F1デビュー前に国内で走っていたのは前述の通りだが、
1999年のジョーダンでは無限ホンダエンジン搭載のジョーダン199で2勝を挙げると共に、
ハッキネン,アーバインとその年のチャンピオン争いまでも繰り広げている。
また、2002年のアロウズで彼の駆ったマシンA23は
今年スーパーアグリが使用するマシンとして一躍注目されているマシンである。
(結果論であるが...)
そんな彼が、昨年のDTM最終戦でのアクシデントから2ヶ月間もトレーニングできず、
結果として、今年のシートを得られなかったことは非常に残念な幕引きだ。
彼自身も、「こんな終わり方は考えていなかった」と無念さを語っている。