じゃあ、標準エンジン案とはどういうものかを見てみましょう。
(唐突ですが、昨日からの続きです・・・)
当初言われていたものは、
第三者メーカーがエンジンを提供し、チームはそれを使ってレースする
というものでした。
この第三者メーカーが収めるエンジンが標準エンジンと呼ばれ、
1シーズンあたり1000万ユーロ(約12億円)以下で提供される
というところで、コスト低減の効果を狙っています。
ただ、最近のニュースでは、
”自前でエンジンを用意できるところは自前で用意し、
プライベータは標準エンジンを使いなさい。
ただし、メーカーも標準エンジンと同じコストで製造しなさい。”
というトーンに変わってきているようです。
クルマの心臓部とも言えるエンジンをワンメイク化することは
マシン開発も競争の一部と位置づけるF1において、
(全チームがコンストラクタであることを求められているため。)
その魅力を減衰させる以外の何者でもないと考えるのです。
当然、コスト削減は必要ですし、その考えにも賛成しますが、
昨日も書きました通り、それは、あくまでF1の本質に反しないレベルで、
というのが自分の思いです。
FIA(マックス・モズレー)には、何のためにコスト削減するのか、
をもうちょっと考えて欲しいなぁと思います。
F1がF1で無くなったら、コスト削減しても意味ないですからね。