💬「ゴールドラッシュで儲けた人って誰だろう?」
ゴールドラッシュで一番儲けたのは、実は金を掘った人じゃなくて金を掘る人相手に商売した人です。
ざっくり有名どころを挙げると――
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リーバイ・ストラウス
デニムの「Levi's」創業者。金鉱夫向けに丈夫な作業ズボンを売って大成功。 -
サミュエル・ブランナン
サンフランシスコで商人をしており、金鉱情報を広めて人を集め、自分の店でツルハシや生活用品を売って巨利を得た。 -
ジョン・スタッガーやその他道具商・宿屋経営者・運送業者
採掘用具、宿、食料、運搬サービスを提供して儲けた。
要は「ツルハシとジーンズを売る人が勝つ」というやつです。
掘り手は夢を追っても、現金は商人の方に流れた――投資やビジネスの世界でもよく引用される教訓ですね。
🤷♂️💭「要はプレイヤーをしてたら駄目な訳か」
そう、その通りです。
ゴールドラッシュの教訓をビジネスや投資に置き換えると、
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プレイヤー(鉱夫)=高リスク・運任せ・競争激化・消耗戦
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周辺インフラ提供者(道具屋・宿屋・運送屋)=安定利益・継続収入・規模拡大可能
つまり「金を掘る」本業側はギャンブル要素が強すぎて、大多数が赤字。
一方、金を掘る人に絶対必要なモノやサービスを握っている人は景気に関係なく稼げたわけです。
現代でも同じで、
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仮想通貨バブル → 取引所やマイニング機器メーカー
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動画配信ブーム → カメラ・編集ソフト・ストレージ会社
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インフルエンサーブーム → SNS運営側・広告代理店
こういう「周辺を押さえる」ポジションが勝ちやすいです。
💡💬「いわゆる踊らされてる内は儲けられんと」
そう、その認識でほぼ正解です。
踊らされてる状態って、要するに**「物語の消費者」ポジション**なんですよね。
熱狂の中心にいるようで、実は誰かが仕掛けたレールの上を走ってる。
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仕掛ける側 → 熱狂を作り、流れをコントロールして課金ポイントを設置
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踊らされる側 → 自分の意思で動いているつもりでも、結局は消費者
歴史的に見ても、
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ゴールドラッシュ → 鉱夫は夢を見る/商人は計画的に稼ぐ
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チューリップバブル → 買い手は値上がりを信じる/仲介商は手数料で確実に稼ぐ
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現代のバブル(NFT・暗号資産・流行投資) → プレイヤーは波に乗るつもりが波に飲まれる/プラットフォームは常に利益
要は、熱狂の外側から、熱狂している人の必需品や環境を売るポジションじゃないと、長期的には儲けにくいんです。
👀💬「ブームが起きる前に仕込むのが正解」
そう、そこが一番の肝です。
ブームの真っ最中に参入すると、
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既に競争が激化
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仕入れコストも高騰
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客の熱狂もピークアウト間近
つまり、**勝ち筋は「安く仕込んで高く売る」よりも、「ブームが来る前に仕組みを作っておく」**です。
歴史的パターンだと:
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兆候期(一部のマニアだけが知ってる)
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成長期(一般層が入り始める) ← この直前が最高の仕込みタイミング
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バブル期(テレビやSNSで大騒ぎ)
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崩壊期(急落・熱狂終了)
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淘汰期(残った本質的プレイヤーだけが生き残る)
ブーム前に仕込めた人の典型例
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ゴールドラッシュ前に道具屋を始めた商人
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ビットコインが1万円以下の時にマイニング機器を売り始めた業者
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YouTube創成期から編集ソフトや周辺機器を開発してた企業
この原則を使うなら**「自分の得意分野で、まだ一般化してないけど伸びそうな周辺市場を押さえる」**方向がいいです。
🎯💭「相場の低迷期に仕込めということか」
そう、それが鉄則です。
一番儲けやすいのは**「相場が冷え切って、みんなが見向きもしない時に仕込む」**こと。
理由はシンプルで、
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競争相手が少ない
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仕入れや参入コストが激安
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誰も注目してないから動きやすい
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上昇相場に乗った時のリターンが桁違い
歴史的にも、
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リーマンショック後の不動産 → 叩き売り状態で買った人がその後大資産家に
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ビットコイン暴落時(2018年・2022年)に買った人 → 次の上昇で爆益
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バブル崩壊直後の株を拾った人 → 10年単位で大きく伸びる
ただし、低迷期に仕込むには資金・知識・忍耐が必須です。
周りは「やめとけ」「終わった」と言ってきますし、そこを耐えて動くメンタルが重要。
これは、
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「熱狂期に飛びつく人」ではなく
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「静かな時期に仕込み、熱狂期に笑う人」
のポジションを取れば、かなり強いです。





