色々考えてしまう。
周りには末期患者がベッドから動けず苦しんでる。
廊下からは、何処かの部屋で叫んでる(呻いてる)患者がいる。
先月末は、祖父が91歳で亡くなった。
最後はベッドで天井を見たまま、祖母の言葉に僅かに頭を縦横に振る事しか出来なかった。
4ヶ月前、自分が入院した時、祖父も同じ病院に1日違いで入院して来た。
退院の日、祖父と一緒に退院するように数日伸ばされた。
祖父は、そのまま施設に入れられ、そこでも対応出来ず別の病院へ入院した。
生きてる祖父に会ったのは、その病院が最後。
数年前は母方祖母の妹の夫、父方祖母の妹、母方祖母の妹。
次々居なくなっていく...
あまり関わってない親戚関係なら多くいると思うけど、どの人も良く関わってた人達。
昔、同居していた父方祖父が数年入院生活をして亡くなった時、小学2年だった自分は、初めて死について考えた。
死んだらどうなるのか。
火葬され骨になり。
埋葬される。
それは分かるけど、意識ってものは?
魂なんて言葉があるが、一体どんな事なのか、あれから何十年経った今でも考える。
無になるとしても無とは何なのか?
『死ぬって何?』
祖父の葬儀の時、6歳上の従兄弟に聞いた。
『人は誰でも死ぬんだよ。皆いつかいなくなるんだ』
そんな感じの事を言われたと思う。
それが怖くて、不安で泣き出した。
従兄弟は『怖がらなくて良いんだよ。お前なんかずっとずっと先の事なんだから』と言った。
ずっと先でも、いつか来る。
病気と死がとても怖くて、自分が不調になったり、周りの人や有名人の病気や訃報を聞くと、今でも怖くなる。
ただの臆病者かもしれない。
世の中の人は死や病気をどう捉えているんだろう?
初めて死を意識して34-5年。
克服出来ない。