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escape from the リアル

現実から逃避したい時にのみ更新される。

私の帰るところは、最早故郷の地ではない。


ということを、今回の帰省で改めて感じた。



小・中・高を過ごした、故郷。

特に思春期只中の中・高は、思い出したくない思い出しかない。


勿論、全てが全て、思い出したくないわけではないけれど。

今の人間環境の良さを知ってしまえば、

もう二度とかつての”トモダチ”と逢いたいとは思わない。


逢いたくない。



逢ったって、自分が辛いだけだってわかってるのに、

世間体と言うか、情と言うか、建て前と言うか、

仕方ないから高校の友達たちに逢ってきた。


6人でいるのに、泣きたくなるって、どういうことだろう。



中・高の友達は、みんなワガママちゃんだった。

中学の場合は、教師も含まれるか。

私はいつも調整役で、挟まれ役で、まとめ役で、尻拭い役だった。


支えてくれるような人はいなかった。

いつも一人で孤独に闘ってきた。

いや、戦っているという意識はなかった。

だって、その時に私にとって、

そのワガママちゃんたちこそが私の世界のすべてだったから。


必死だった。

受け入れようと必死だった。

心のモヤモヤを見て見ぬふりをして、

縋りつきたくて。


高校の友達5人は、何も変わっていなかった。



疲れてしまった。

もうそういう自分を殺すような生活はしたくないの。

だって今、本当に恵まれた環境に出会えたから。


あそこはもう、帰るところじゃない。

実家にいたって、なんの生産性もない。

むしろ東京で一人でいた方が心が安らかだった。



もうダメなんだ。


私の過去を彷彿させるものはみんなダメなんだ。


心が拒絶してしまうんだ。


もうお願いだから赦して、ほっといて。


私の前に現れないで。

私が彼を頼る(=甘える)せいで、


彼が困惑しているのも、

周りがそれに気付き始めているのも


知ってる。



この間、とうとうその“周り”に捕まった。

“周り”が求めることなんて、分かってる。

“周り”はどこまでも“周り”でしかなくて、

“周り”はいつだって好奇の眼差しでしかない。


でも、“周り”の中のある人から言われた。


「その気がないならやめた方がいいよ。」


怒られた。



今日、心を許している先輩に言った。


「私の目標は現状維持なんですよ。」


「いや、もう変わってきてるよ、現状は。」


確かに。



私は、卑怯だって、知ってる。

彼が何かしらのアクションを起こす見込みが皆無だからこそ、

そこに付け込んで、甘えて、頼っている。

そしてそれでいいと思っている。

今は。


「もし、彼に彼女ができたらどうするの?」


困る。


「卒業したらどうするの?会えなくなるよ?」


困る。


でもだからと言って、何かしようとは思わない。

だって、大分先のことだし、

この間、そうやって将来を憂いて、

どうしようもなくなって、ベッドの中で悶絶したから、

もう未来のことは考えないことにした。

先のことなんて、考えたって、仕方ないんだ。


だから私は現状維持を希望するのに。



恋愛感情があるわけじゃない(たぶん)。

私が求めていたのは、「支えになってくれる人」であって、「彼氏」じゃない。

だからもう、全て満たされているの。

今で十分なの。

だから何もする気がないわけよ。


「彼女」になりたいわけじゃないけど、

なりたくないわけでもない。

「彼氏」になって欲しいわけじゃないけど、

なって欲しくないわけでもない。


この関係に名前が無くって、“周り”から理解されないのは、悲しい。

私のせいで、彼が混乱しているのは、ちょっと悲しい。

私がもらってばっかりで、彼に何も与えてあげられないのは、大分悲しい。



私はどうしたらいいんだろう。



一番恐いのは、彼という心の支えを失うこと。

【抑圧】

防衛機制のひとつ。

容認しがたい観念や記憶を無意識の世界のうちに抑え込み、

意識にのぼらせないこと。



最近、教育心理学の授業でフロイトの防衛機制を扱った。

そういえば、こんなの倫理でやったなと気づく。

そういえば、近頃抑圧しまくってるなと気づく。


人間、忘却が一番幸せなんだと思う。

私の場合、一回寝ればとりあえずリセットされることに気づいた。

「無意識の世界」にありとあらゆるものを送り込む。



外界は敵だらけだ。

私に害を与えるものはみな「敵」と見なすのなら。

当然のように私を頼ってくる“トモダチ”も、

いつも私の右隣にいる“友達”も。



彼は私に害を与えたりしない。

寧ろ私が彼にとって害と言うべきだ。

彼は、私の数少ない「絶対的味方」であって、きっとこれからもそう。



どうも外界は、“私は彼のことが好き”と見なしているらしい。

実際、そういう時期もあったかもしれない。

でも今現在、私はその決め付けに首をかしげる。



最早好きとかそういう次元の話ではない。



要は、彼がたまたま、

私とは異なる性別だったというだけの話なんだと思う。


私が辛い時、愚痴をこぼしたい時、

たまたま隣にいて、たまたま手すきで、

たまたま私に理解を示してくれて、たまたま私が欲しい言葉をくれた人が、

たまたま男性だったというだけの話。


たぶん、そういうこと。



そしたら、とてつもなく安定感抜群で、

気づいたら一番頼れる人間だと気づいたというだけの話。



そういえば、かつて私が“恋愛”をしていた時って、

いつも漠然と頭の片隅に「終末思想」があった。

あぁ、いつかこの「彼しか考えられない状態」も終わるんだろうな、と。

あぁ、どうせこんな「恋愛に犯されちゃってる状態」を忌み嫌うんだろうな、と。


でも今、その考えは頭のどこを探してもない。

終わりがくることに、憂うことなんてできない。

終わりがくることなんて、考えられない。

考えたくない。来てほしくない。



そういうことを、無意識の世界へ送り込む。


そうやって、生き抜いていく。