夫が病気になり

すぐではないにせよ

命の期限を意識するようになってから

夫は私のことを本当に大切にしてくれると

感じることが多くなりました。

(病気の内容を告げられて1年3ヶ月経ちました)



不整脈と肺の疾患から

普段の生活ですら疲れることが多いのに

休日にも仕事を入れるから

「そんなに働かなくてもよくない?」

って心配する私に

「これまでは自分のプライドとか

 他人の助けになる為に働いてきたけど、

 これからは紗夜のために働く。

 美味しいものを一緒に食べたり

 少しでもグレードの良い旅行が

 一緒に出来るのようにしたいから」と

恥ずかしげもなく言うのです。



先日、一緒に出かけた時も

満員電車に乗らなくてはならなくなり、

人混みが苦手な私の腰に手を回し

体を引き寄せ抱きしめるように

ずっと彼の懐の中にいさせてくれたり、

エスカレーターでも必ず手をひいて

転けないように守ってくれる。


たまに、

こんな人だったかな…

って驚いてしまうくらい。



普段は病気のことを忘れてしまうほど

お酒も飲むし元気なんだけど、

ふと胸を押さえて苦しそうにしたり

朝ずっと咳をする…などがあると

「大丈夫?何かいる?」って

私もやはり怖くなって

一気に不安になります。

でも、これは

これからずっと続くと思うので…

私自身、不安になり過ぎないよう

コントロールしなくてはなりません。



10年前には思いもしなかった夫の病気。

ましてや、

夫が不倫をし不倫相手と別れられず

苦しめられたこと。

再構築を始めても上手くいかず

何度も何度も大喧嘩したし、

私の家出、鬱、自傷行為、

これでもかとぶつかった夫婦です。

離婚していないのが不思議なくらい。


もちろん、

私の中のわだかまり(夫の過去)が

完全に払拭されたわけではありません。

ただ、

私だって完璧な妻ではないと認め

夫の不貞が彼だけの責任ではなかったと

受け入れられるようになった

それが大きな変化なんじゃないかな…



でもこれは私たち夫婦のこと。

夫婦にはそれぞれ事情があり

一つとして同じことはありません。

夫が病気になったから

仲良くなったわけでもなく、

不倫されて再構築で絆が深まったとか

それも違う。

不倫なんて無い方が良いに決まってます。

夫婦関係は、

何十年と一緒にいるうちに

ケンカしたり意見をぶつけたりしながら

色々な形を変え、角を削るうちに

下流にある石のように丸くなって、

「夫婦」になっていくような気がします。



まずはしっかりと話し合う事。

自分の素直な気持ち、

それは苦しいことや不満ばかりではなく

感謝していることも隠さずに。

パートナーを大切にしたら

必ずパートナーからも大切にされますよおねがい



私もこれから

こうしてブログに不安も綴ります。

吐き出すことで

冷静になりたいです。

よろしくお願いします。




紗夜