不倫されて、今、苦しい状態にある方は

 フラッシュバックなど

 不快に感じる可能性のある表現があります。

 お読みになる際には、

 その点に十分気をつけてください。





「旅行、楽しみです」


夫と不倫相手が一緒に旅行…

いや、

出張先で彼女と合流するんだと、

すぐに分かりました。

取引先にホテルを準備してもらっていたので

どこに泊まるか私も把握していたから。

 


ホテルに乗り込もうか…


乗り込んで2人の関係を暴いて

何もかもメチャクチャにしてしまいたい!




本気でそう思いました。しかし、

そんな自暴自棄になりそうな私を

引き止めたもの

それは、やはり子ども達の存在でした。


あの子達を巻き込むわけにはいかない。

悲しい思いもさせられない。

私が…私が我慢すれば全て何事もなく、

無かったことに出来るんだ…



夫に好きな人が出来た、それだけ。

家族としては機能している。

夫婦生活は拒まれても、

冷たい態度を取られても、

子ども達を通して笑い合える事もある。

会話もしている。

まだきっとやり直せるはず!



そう思った私は、

夫と不倫相手が一緒に旅行と言っている

その出張の日まで、

彼にとって居心地の良い家になるよう

少し頑張ってみることにしたんです。

夫の負担にならないように

可愛くメールしてみたり、

小さな事も相談してみたり…


しかし、これらは実は

不倫相手がメール上で夫にしていた事。


ある事に気付いて反省しました。

私は忙しい夫に気遣い過ぎて、

頼ることをしないようにしてた。

それがむしろ夫の心を

彼女に向けさせていたのかも知れないと…


不倫相手の彼女は、

夫にメールする言葉一つ一つが

儚く、時に情熱的でしたから…



可愛い妻に少しでもなることで、

もしかしたら彼女と出張へ行くことに

罪悪感が生まれるか、

私に変化があれば「気づかれた?」と警戒し

行くのをやめてくれるかも知れない…


そう期待しました。



しかし…






その頃はもう、

夫の携帯電話を盗み見るのも

毎晩のようになり、

読めば傷つき、見なければ不安になる…

悪循環

でも止められなかった。


そして私が夫婦としてやり直せないかと

どんなに努力しても

相変わらず夫のメールには

夫と彼女の親密な世界が広がっている

私の心はもう限界でした。


どうしたらいいのか分からない…


ずっと一人で

この問題と向き合っていた私は

ついに抱えきれなくなり

信頼できる友達に相談することに。




夫の出張まで、

あと3日…の事です。