甲府市立甲府病院(小沢克良=かつら=院長)が子供に放射性物質「テクネチウム」の入った検査薬を過剰投与していた問題で、山梨県警は16日、同病院と担当の男性放射線技師長補佐(54)=同県笛吹市=の自宅を医師法(非医師の医業禁止)違反容疑で家宅捜索した。カルテや技師長補佐が改ざんした放射性医薬品投与記録などを押収し、技師長補佐から任意で事情を聴取した。
捜査関係者によると、技師長補佐は医師の資格がないのに、放射性物質の入った検査薬の投与量を独断で決めるなどの医療行為をした疑いがあるという。
同病院によると、技師長補佐は99年から今年まで、日本核医学会の推奨基準の2~40倍のテクネチウムを含む検査薬を腎臓病などの疑いのある子供84人に投与。放射性医薬品投与記録に投与量を実際より少なく記載していた。
同病院によると、病院の調査に対し技師長補佐は「質の高い画像を短時間で撮るため多めに投与した。(記録の改ざんは)保険請求のためだ」と説明したという。
テクネチウムの半減期は約6時間と短く、同病院は「将来の発がん率がわずかに上昇する可能性は否めないが、当面、健康への影響はない」としている。子供の家族らは今月1日、「被害者の会」を設立し、同病院に補償などを求めている。【春増翔太】
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市立甲府病院を家宅捜索