Oside




O「じゃ、帰ります」



「お疲れ様でしたー!」



はぁー、やっと終わったぁ



いつもはどんな仕事でも24時までに終わらせるのに、今日はもう午前2時だ…



でもそんなに眠くない… いつものところでちょっと飲もうかな







「いらっしゃいっ」



O「お邪魔します」



「おっ大野君じゃないか~!」



O「お久しぶりです」



ここは、都会なのにちょっと殺風景なところにある、よく通う小さな居酒屋。



もう60になるおじさんが一人で営んでいて、もう4年前から顔なじみ。



「最近来てくれなかったから、おじさん心配しちゃったよ~」



O「フフッ 少しだけ忙しかったもので」



O「じゃ、いつものください」



「あいよっ」



おじさんは笑ってるのかニヤけているのかわからない表情でせっせと動く。



…そういえば、今日は俺意外誰もいないんだなー…



ま、この店はカウンターにイスが6つあるだけだから、広くも感じないけど。



「はい、今日はおかわり無料だよ!」



O「マジすか?(笑)ありがとうございます」



おじさん…この居酒屋大丈夫なの…?



ちょっと笑顔がひきつったあと、グラスを傾ければ、俺のゴクンという音だけが響く。



俺のいつものこれは、ほとんどが水で酒は2割くらい。



酔って事故とか起こしたらいけないからって、事務所から厳しく止められているから。



たまにガッツリ飲みたいなぁ~と思う時は、仕事がない日に家でずっと飲んでる。



家にいれば事故なんて起きないでしょ? ・・・多分。




ガララッ



「いらっしゃー…」



O「?」



あれ、いつも威勢のいいおじさんの声が途切れた…?



?「おじさん、お酒頂戴。」



そう言いながら、だるそうな体を引きずった1人の青年が一番端の椅子に座った。



白いシャツをだらしなく着ていて、黒い髪は少しボサっとしていた。



「…あいよー」



おじさんの声は明らかに変だった。お酒を用意するのも何だか躊躇っているように見えた。



この子何かあるのかな…?