※お役職等は掲載当時のままとなっています。
2013年2月
川崎市上麻生保育園
園長 小山 繁子先生
担当係長 大西 博美先生
【プロフィール】
川崎市柿生の豊かな自然に恵まれ、四季の変化を感じ取れる散歩や
戸外遊びをたくさん楽しむことができます。笑顔・連携・分かち合いをスローガンに、職員・保護者・地域が協力して「健康で明るい子ども」「思いやりのある子ども」「自分で考え工夫する子ども」「楽しく食べる子ども」を保育目標に掲げ、生きる力を育んでいます。
<遊びを通して学ぶ>
保育園の生活は子どもにとって遊びそのものであり、表現の場、育ちの場です。乳幼児期に豊かな体験ができるように、保育内容の充実を図っています。
そのひとつとして、あやとり・お手玉・まりつき・竹馬・こま回し、わらべ歌など、古くから伝わる遊びも大切にしています。こうした遊びは年齢に応じた手先やバランス感覚の発達に効果的なうえ、根気のいる取り組みを伴うものなので我慢強さも身につきます。
また、頑張ってできた時の達成感が自信につながり、自然と仲間同士で教えあったり助け合ったりするようになります。周りに認められる喜びは自己肯定感を育むことにもつながります。
わらべ歌や手遊び歌などのふれあい遊びは、ゆったりしたリズムと誰もがうたえる音程で聞いていて心地よく、乳児でリズムに合わせて自然に身体を動かしはじめます。
このようなふれあい遊びは、リズムをとりながら抱きしめたり膝にのせたりスキンシップをとるだけでも喜ぶので、家庭でも親子でたくさんふれあって遊んでもらえるよう、保護者にもいろいろな機会を利用して遊びの紹介をしています。
こうした遊びとともに、リトミックやムーブメント教育療法などの新しい遊びも織り交ぜ、様々な遊びの体験を通して学びができるようにしています。乳幼児期に愛着関係を築き、認められ、ほめられる体験をすることは自己肯定感を育むうえでとても大切なことです。私たちは、折に触れ保護者にも理解してもらえるよう伝え方を工夫しています。
<食育について>
保育園の菜園コーナーやミニ水田のほかに、近くに畑を借りていて、子ども達は日々その作物の成長を観察できるようになっています。成長した作物は自分達で収穫し、調理のお手伝いもします。自分達が食べているものがどのように育てられているのか、誰がどのように調理してくれているのかを知り、食に関心を持ち、感謝して食事をする心を養います。
さらに、食と健康について学べるように、保育士、栄養士、調理師、看護師(※)が連携し、食育健康集会や職員による寸劇などで分かりやすく指導をしています。
※川崎市の公立保育園では0歳児をあずかる場合、看護師1名の配置が義務づけられています。
<保育園の役割>
子育て状況が多様化し地域社会のつながりが希薄になっている今、保育園には地域の親子の交流の場や情報交換の場の提供、相談事業、あそびや情報提供をしながら子育て力につなげる取り組みなど、子育て支援の役割が求められています。
川崎市の公立保育園では全園で園庭開放や保育相談などさまざまな子育て支援事業を行っています。当園も入所児以外の地域の親子に園を開放し、あそびや子育て情報の提供をしたり相談に応じる、遊びの広場「プチトマトの会」やムーブメント教育療法を活用した親子遊びの会「ハッピータイム」などを実施しています。
また、麻生区全体で取り組んでいる保育園体験や絵本の貸し出し、誕生祝いなども行っています。在園の保護者にはいつでも相談に応じるとともに、懇談会や行事、一日保育体験など参加の機会を設けています。子どもの成長や保育、園への理解と信頼が深まり保護者からも好評です。
さらに発達相談支援コーディネーターが、発達支援の必要な子どもへの対応について職員や関係機関との連携のコーディネートをしたり、保護者の相談に応じたり、子育て支援の要として活躍しはじめています。(川崎市では発達相談支援コーディネーターの育成のための研修が位置づいています。)
適切な支援のためには地域、学校、保健福祉センター等関係機関とのネットワークを作ることが大切です。私たちは保育園での実践等を地域と共有できる環境づくりをしながら、ネットワークづくりにも努めていきます。
非営利型一般社団法人 エチケット・サービス向上協会