私は以前アメリカで教職について
アメリカ人を育てる場所の
入り口あたりで「球拾い」をして。
というような経験があります。
現代のアメリカ人を育てることになら
最低限の知識は、
「ある」という自負があります。
そして日本に戻ってきました。
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アメリカ人を育てることと
日本人を育てること。
高い山の別々のルートから
頂上を目指すのではなく、
そもそも別の山。
とはいえ「高みを目指す」
志は同じ。
だから私も日本人の教育にも
役立つことがいっぱいある!と。
その気持ちは今も、もちろん。
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留学経験のある方などに
多いのですが
日本の学校教育の制度に
いろいろとある「ほころび」。
目についてしまうと
気になって仕方が無くて。
「よし!海外を知る私こそが
この閉塞感を打ち破って
新しい風を教育の世界に!」
その心意気やよし。
私にもそのような志が、
周りが辟易するほどに
もちろん熱く滾っておりました。
ただし。
ただしです。
他所の国の美点は
その国の土壌にこそ咲いたもの。
そのまま日本に
種だけを持ってきて
それで?
負けないほどの美しい花を
咲かせてみせましょう!!と。
しかし。
そう簡単にはいかないのが
教育というもの。
日本の学校教育には
弱点も美点もありますが
それは他の国でも同じこと。
他人の芝生は青いのです。
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人気俳優で教育ビジネスでも
活躍していたという方が
大麻所持で逮捕されました。
国家と言うものを
小さなムラのごとき括りだと
「広い視野から」
ご覧になってみて、
今現在
大麻解禁された場所もある地球で
「そんなの、微罪」
とでも思っていらっしゃったのかも。
でもね。
教育ってローカルを軽んじて
一足飛びに「国際派」になる、
そんなものじゃない、です。
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アメリカ人の教育なら
多少は分かる私でも
日本人の教育は
意外なことの連続です。
自分は日本人なのに
日本人の教育が
本当には
分かっていないのではないか?
と不安になることも。
だからこそ、
派手さはなくとも
地に足の着いた生活。
大切です。
威勢のいい「国際派」や
先進性を自負する方からは
それはいかにも旧態依然に
見える瞬間もあるでしょう。
私はいわゆる
「映える」ところも無いし、
カッコイイ経歴もありません。
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熱く教育を語り、
また実践の場を持ち、
強い発言力を持っていた人が
違法薬物を
己から遠ざける、
それくらいも出来ないというのは
皮肉なことでしたね。
その熱い「志」は
誰のために
何に向けられていたのでしょうか。
キラキラしたものに
簡単に
目を眩まされない。
難しいけど、大切なこと。
ですね。
ありきたりの結論、で
恐縮ではあるのですが。