先日「我が意を得たり!」という本に
めぐり合いました。
英語で書かれた本ですが
「Family Language Learning」
Chiristine Jernigan Ph.D
ISBN 978-1-78309-279-6
バイリンガル児を育てていくための
知恵と情報にあふれた本です。
英語ソムリエの参考図書にします。
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著者は英語教育の専門家で
ノースカロライナ州立大学で
教鞭を取る女性。
英語が第一言語で
英語を教える専門家の彼女が
子どもをバイリンガルに育てることに決めたのは
自分の家族が別の言語を話すのではなく
また自分がバイリンガルなわけでもなく
仕事でブラジルに滞在したときに
子どもを授かるという機会があってのこと。
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自分も学び始めたばかりのポルトガル語を
生まれてくる子どもに話しかけて
実際に子どもさんをバイリンガルの育てた
ユニークな経験をたっぷりと披露してくれます。
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早期バイリンガル教育を始めるのに
家庭内がバイリンガル環境だったり
保護者のどなたかが
カンペキなバイリンガルである
必要はない、ということが
この本ではキチンと書かれています。
意外でしょうか?
私たちには「あたりまえ」のことですが
子どもに「私の英語は聴かせられない」と
不安を感じる方はたくさんいらっしゃるようです。
なんとも「もったいない。」
今日から、お子さんと。
日本語と同じように英語でも笑える
そのために出来ることはたくさんあります。
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むしろ覚え始めたばかりの言語であっても
ママ(保護者)がどれほど興味を持って
生活に取り込んでいくかがカギ。
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ここで描かれているのは
「ママ(私)はもうあきらめてしまったけど、
せめて子どものアナタだけは」
という自己犠牲的なものではなく
「ママが今知ったことを一緒にやりましょう」
というおおらかなもの。
早期に言語に触れるアドバンテージは
莫大なものですから
いずれはお子さんに「言語力」で
抜かれてしまうかもしれませんが
それに不都合は無いはずです。
ネイティヴなみに上手い英語?を
アナタが完備しておく必要はありません。
むしろ大切なのは
上手い下手という
誠に「抽象的な」イメージに振り回されることなく
「今あるもので全力で楽しむ」
その「心意気」です。
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ではひとつクイズを。
英語で「ベビーカー」って
なんと言う?
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知っている人もたくさんいらっしゃるでしょうし
辞書を引けばすぐに答えはわかりますが
英語が得意であっても
とっさには出てこない方も
いらっしゃることでしょう。
それはあたりまえ。
ビジネス英語やアカデミックの英語の
単語集には載っていないでしょうからね。
でも子どもと英語環境に居る人なら
「2歳児だって知っている」単語です。
そう。
すべてを網羅することなんて
英語という広い世界では無理なこと。
間違いのあら捜しではなく
「子育て中の今を楽しむ」
その中に「今ある自分の英語力を使って」という
楽しみ方もあるのだとお考えいただきたいです。
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ところで
ベビーカー
答えは
Stroller
stroll: のんびりてくてく歩く、といった意味の動詞から来ています。