先日から話題にしている
CSN&Yです。
Teach your children
今からゆるゆると見ていきますが
とても多重な意味で
日本語で説明するのが
なかなか
絶望的に?難しい歌詞です。
これを
「ガキに教えろ」
と、「さっくり」訳なさった
サエキけんぞうさん。
唸りましたねえ。
Teach your children well
これって音節に分けると
5音節。
音節ってなあに?という方も
いらっしゃるでしょうが
要するに、
母音とその前後の子音のカタマリのこと。
そう。
Teach
Your
Child/ren
Well
で、計5つ。
さて。
日本語にするならどうしよう?
残念ながら歌心の無い
私の一案としては
「躾けをしなよ」(7音)
とかかなあ?
今どきならおそらく
和訳をする人は
「ティーチ ユア チルドレン」
とカタカナですますところでしょうね。
う~ん。
長っ!!
それでは英語のドライブ感が
台無し。
サエキ訳。
「ガキに教えろ」
ガキという強い言葉を頭に持ってきて
7音で1フレーズにおさめているところ。
不足なく、スッキリとしています。
日本語で作詞や言葉の仕事を
たくさんなさっている方ならではの
きっぱりとした表現に感じます。
日本語はリズムに乗りにくいけど
だからと言ってはしょりすぎるのも
その歌の心を伝えるには軽率になってしまう。
絶対の正解は無い。
難しい世界です。
サエキさんには及びもしませんが
私の案が奇しくも
サエキ訳と同じ7音になったのは
偶然ではありえません。
やはり音符に載せることのできる
音数のモンダイ。
これ以上の説明では
メロディに載せることが出来ません。
もちろんアルバムに入れたり
有線などで使ってもらうためには
タイトルのたたずまいは最重要なはずで
コマンド(命令文)になっているところなど
やはりサエキ訳は
音楽での実績を重ねてきた方らしく
隅々まで考えられていることが
きちんと伝わってきますよね。
私が考えた「躾け」という言葉は
和語ですし、
耳から入っただけだと、
やはり
分かりにくい言葉かもしれません。
元の英語の歌詞を
歌に載せるのではなく
ただ「英文解釈」するだけなら
どれだけでも饒舌に
細部を語ることは出来ます。
でも元のメロディに
日本語を載せるのであれば
要らないものをギリギリまで
そぎ落としたものである
必要があります。
こういう時は細部に拘泥して
リズム感が失われるくらいなら
鼓動が伝わることを優先するのが
音楽で英語と楽しくつきあう方法です。
続きます。
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