【劇団四季】リトルマーメイド。海の魔女アースラの「悪と善」。 | 英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki

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TGIF!!今日は金曜日。なので、ちょっとのんびりのお話しを。

少し前になりますが、劇団四季のミュージカル「リトルマーメイド」を観てきました。

ディズニーのアレンジによるストーリーなので、お話のプロットが整理されているのと、キャラが立っているのはさすが。親子連れにでも分かりやすい展開です。

リトルマーメイド、人間の王子に恋して地上へ赴く人魚姫アリエル。

その手助けで彼女に人間の脚をあげるのは、かつて海の世界を支配しようとして弟のトリトン(海の王で、アリエルの父)から追われ、今や暗闇の深海に閉じ込められている海の魔女アースラ。

親の愛情を受けることが出来なかったばかりに、権力を牛耳って自己を実現しようとした過去のあるアースラは、自分を追い落としたトリトンの娘であるアリエルにも、伯母としての優しい気持ちからではなく、トリトンの最愛の娘アリエルを奪ってやりたいとの気持ちから取り引きを持ちかけます。

悪役キャラでの存在感は抜群。実に憎々しい「悪女」です。

でも、彼女の表層の心理とはうらはらに、寒い寒い北の海にあった悲恋物語では無く、21世紀のディズニーらしいハッピーエンドへお話は終結していきます。

終わってみれば、アリエルの自己実現と本当の幸せのためにアースラが果たした役割は、余人をもって代えがたい大きなもの。

シンプルなプロットの中にも、さすがに味わいを残すキャラクターです。

私、こんな人本当にいらっしゃったら、うるさい怖いといいながら、きっと好きです。

善と悪。

人間という不完全な生き物において、それはどちらか一方ということは無く、ふたつながらひとりひとりの魂のなかに存在するものなのでしょう。

しかも往々にして、強い個性を持って生まれてきた人の生き様には、どちらと割り切れない矛盾があり、それが魅力になっていたりするものなのかもしれません。

私は、善といい悪といい、すべての手を尽くして自分の運命を切り開いていく強い個性の人を好む気持ちが強いようです。

善と悪の立ち位置がくっきりと対立して見えがちな情報社会のなかで、お会いしたことも無い方をイメージだけで判断したくないなあと思ったりもします。

そういえば、生家の家訓は「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ。」でした。

人に添う。

難しいことだからこそ、心に留めておくべきなのですね。ファンタジー感あふれるミュージカルの感想から、ずいぶん遠い話題になってしまいました。