【中国のおはなし】北京と上海。ワシントンD.Cとニューヨークな関係?パンダ篇 | 英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki

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3月に2度目の北京に行き、その1か月後に上海に遊びに行くという体験をしました。

北京というところは、遥か昔に「燕」の国の都になってからこっち、主を変えつつも常に首都であり続けている大都市。北京とその近郊だけで7つの世界遺産を抱える、それは歴史的な街です。

海から程遠いこの風の強い街は、マルコポーロを驚嘆させた「世界の中心」。どれほど西洋のルールを押し付けられても、それに屈しないだけの歴史の重み、それに確かなプライドを感じる「居住まいの良い街」。アジアの混沌よりは、背筋の伸びた壮麗な感じが強く感じられる街だと感じます。
 

現在の共産党政権のおひざ元というのも理由のひとつでしょうか、腰の低い商人的な部分がとても少ない街。北京オリンピックで多くの外国人観光客を受け入れるようになってからも、なんというのでしょう、サービス精神よりは質実剛健さ。それがなぜか、資本主義一辺倒でない心地よさを覚えさせてくれます。

対する上海は、外に開かれた商業の町。お金の集まる所に人が集まる、という実に自然な成り立ちの感じられる大都市。旅行の楽しみを「お金を使って心地よいことをしたり、お買い物をたのしんだりすること」と考えれば、上海にいかない手はありません。本当に魅力的な街です。

こんなことがありました。
北京国際空港の国際ターミナルは、新しさでも規模でも、世界有数の空港のはずです。当然観光客のためのお土産屋さんもたくさん。
そこで見かけたパンダのぬいぐるみ。意外にいい値段がついているのですが、お顔がワイルドな感じ。そう。日本に初めてパンダがやってきたとき、私はまだ小学生になったころのことですが、そのころどなたかからいただいたパンダのぬいぐるみは、1970年代当時の基準での「かわいい」。今みたらきっと残念なフェイスです。ちょっとそんな感じ。とことんお客の要望に応えた、たとえばTDLにあるお土産群の見た目の可愛さを100とすれば、サービス精神20くらいかな。当然のことですが、その時にはなんとなく買いそびれてしまいました。

そして上海。虹橋空港は国内線の空港という役割が強く、国際線ターミナルは本当にちいさい建物です。当然お土産屋さんも数えるほど。
でも、そこでびっくり!!意外に高いし可愛いのはないんだよね、と高をくくっていると、手ごろなお値段で可愛いパンダのぬいぐるみが、種類もたくさん売っているではないですか!!

つまり上海ってそんな街。きちんと「お客」というものを分かっているのですね。

ところで、値段も満足で可愛いパンダのぬいぐるみを私が買ったかというと。

実は、買いませんでした。

そして、北京で見た、「買ってくれなくってもちっともかまわないわ。」といった風情でならんでいたお土産屋さんのパンダのことを、しきりと懐かしく愛おしく感じたのでした。