【大人の英語】グランパ・グランマ世代の大人に英語読み聞かせをお勧めする理由・その2 | 英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki

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心まで伝わる英語絵本の読み聞かせで、本物の英語力を育てます@神保町+オンライン講座。子ども英語講師の指導力と英語力を上げる・英語絵本コノサー講座のトレーナーMs.Miyukiのブログです。英語で子どもと笑おう。楽しく世界の絵本を英語でご紹介!!

子どもが言葉を覚えてゆく過程をご覧になったらお分かりになることですが、私たちは自分を取り巻く母語を覚えるのに、ただ一方的なかけ流しのような方法では上達することが出来ません。子どもがテレビを見て新しい言葉を覚えているようでも、それはテレビを見る以外の時間にたくさんの人の会話を聞いているから。それも、自分に向けてお話ししてくれる経験からその言葉の意味を理解していきます。大人同士が話している会話をただ聞くのでは不十分で、そのシチュエーションに合った言葉が発せられて初めて、子どもにとって言葉が血肉となっていくのです。

当たり前のお話しとお思いになられたでしょうか。でも、ひとたびこれが「外国語」となると、とたんに混乱してしまう方がいらっしゃいます。そんなオマヌケな話があるものか、と思われるかもしれませんが、洋書を扱う大型書店の売り場を覗いてみてください。ご丁寧にも「ネイティブ」が読み上げているCDがついた英語絵本、それはそれはたくさん目になさるはずです。

この「ネイティブCD」、許容できる使い方はただひとつ。大人が練習するときのお手本として使用すること。子どもに直接聴かせることだけは、私は厳に戒めています。何故か?お分かりでしょう。CDなんて一方的に聴かされてもうんざりするだけだからです。少なくとも、私はそう。もしあなたが講演を聴きに行って、あいにく講師が不在。代わりに講師が以前に録音したテープを流してパワポのプレゼン資料にアテレコにます。と言われたら?うんざりするに決まっていますよね。

子どもがネイティブの英語に触れるのは、バイリンガル児を育てるにあたりとても良いことですが、なにも「本物」だけにこだわる必要はありません。ただでさえ日本語オンリーのモノリンガル(一言語だけを話す人)が多い日本。漢字かな混じりの日本語表記は煩雑ですが、実は、音は50音表にすべてが表されるほど、音声学的には単純な日本語。私たちが英語の「聴き取り」に往生するのは当たり前のこと。一番肝心なのは、日本語に無い音への感受性が急激に減って、日本語の聴き取りに耳が特化してしまう前の子どものうちに、日本語に無い音や抑揚も聴かせてあげることなのです。

そのために大人が出来ること。決して「三国一の」「ネイティブの」先生を探すことは必須ではありません。今日から、大切なお孫さんのために、あなたにも出来ることがあります。

続きます。