秋になり、運動会が近づいてきたという子育て世帯も多いでしょうね。今年は暑い中での本番になるかもしれませんが、それは置いておいて。
アメリカの学校にも運動会ってあるの?
って時々聞かれます。
アメリカの学校は多様なので、スクールピクニック的な感じでスポーツディがある場合もあるかもしれませんが。
一般的ではありませんね。
そもそもいちいち体育の時間のためだけに体操服に着替えるという習慣も小学生には無いのがほとんどのはずです。
日本人の子どもたちがそれでも運動会を知っているのは、土曜日に授業がある日本語補習校に通っているか、もしくは日本人学校に通っているからです。
日本では小学校ならばどこでも持っているはずの紅白の玉入れのカゴ、なんていうものも、海外では貴重品。海外に住んでいても、それだからこそ運動会は家族にとって特別な一日になるものです。
さて、日本の運動会。
学年を越えて紅白に分かれて競い合うのが伝統的なスタイルですよね。小学校でも紅白それぞれに応援団長がいて、応援団があって。
この紅白というチームの分かれ方は、遥か遠く源平の戦いの、源氏は白、平家は紅の旗印以来の伝統と聞いています。
治承4年(1180年)が源平の合戦が始まった年ということですので、それから800年以上。小学校の運動会といえば、という風に落ち着いたのはもちろん明治以来でしょうが、21世紀になっても小学校の運動会を紅白対抗戦で行うことには全く違和感がないのですから、この伝統はさらに続いていくのでしょうね。なんとも感慨深いお話しであります。