ファザーリングジャパンが手掛ける「笑っているおじいちゃん」のためのプロジェクト、イクジイプロジェクトのイベント「イクジイフォーラム2011」に行ってきました。
NHKのエグゼクティブアナウンサーで素敵な元祖イクメン、現イクジイという村上信夫さんのお話が第一部。
第二部ではこの村上さんとファザーリングジャパンの安藤代表、それにファザーリングジャパンの女性主要メンバーで、NPO法人孫育てニッポン代表の棒田明子さんの鼎談。
いつもNHKのラジオビタミンというラジオ番組で関わっていらっしゃるお三方。息がぴったりあっていて、話が弾みます。
私はおじいちゃんとの思い出というものがありません。私が産まれる前に両方とも他界していたからです。なので自分の体験はゼロ。おじいちゃんと孫の関係って、自分の子どもや甥めいで推察するだけです。
村上アナという方は、バリバリの現役世代で元気いっぱいのグランパ。定年退職後などのゆったりとした時間のある暮らしではなく、毎日仕事で活躍するメリハリのある生活のなかでも孫と上手に関わる時間を作っていらっしゃるところなど、さすがですね。
実は私がイクジイフォーラムに顔を出したのは、直接自分の家族のためというよりは、もっともっと現実のグランパ、グランマ世代の方々のことが知りたくなったから。
私は英語の読み聞かせをするための講座を開催しています。そちらの受講生の方やお問い合わせをくださる方の中に、英語読み聞かせを「孫にしてあげたくて」という動機をお持ちの方がたくさんいらっしゃるからです。
孫のために、英語の勉強を。なんて素敵な受講理由でしょう。時間も手間もそれなりにかかるこの講座を、そんなグランパ、グランマ世代が受け止めてくださったことは私にはうれしい驚きです。
フォーラムの鼎談で興味深かったのは、私も大好きな棒田明子さん。NPO法人孫育てニッポンを立ち上げ、孫と祖父母世代がハッピーに関わるためのいろいろなことを発信してくださっています。実は学年こそひとつ上の彼女ですが、私と同い年。そう思うとこっちは恥ずかしくなってくるほど、器が大きくて素敵な大人の女性です。
彼女の強みは、実力があるのを見せびらかすことなく機動的に行動し、結果を出すこと。働き者で精力的な方ですが、一人一人の心に寄り添うのがとてもお上手な方。自分より年下の人にものを教わるのは抵抗のあるような年配の方でも、きっと納得させることが出来る人徳のある彼女。とても尊敬していますし、私も棒田さんにはグランパ、グランマ世代のことで教えていただきたいことがたくさんあります。
私がもし自分のおじいちゃんに会うことが出来ても、その人が絵本や英語絵本を読み聞かせしてくれるなんて想像も出来ないこと。でも、今孫が授かる世代は見聞が広く、教養が高い人の割合も多い。この方々に、子どもと関わる本当の楽しさをあじわっていただき、さらには「孫」を出発点として「孫とその周囲の子どもたち」と心を通わせて欲しい。笑っているおじいちゃん、おばあちゃん。棒田明子さんの周りにすでに集まってきていますよ。私も応援しています!!