実はその日の明け方、二日酔いか?というほどひどい頭痛で目が覚めました。私はめったに二日酔いに悩まされることはありませんし、前の晩にお酒は飲んでいません。原因は、精神的な緊張が続いたときにだけ時々あるのですが、ひどい肩こりのせいでした。夢の中でも講義の準備をしていたので、ずっと気が休まらなかったのでしょうね。
肩こりにはサロンパスを貼って、血流が良くなるように葛根湯を飲み、コーヒーで体を目覚めさせて神保町に向かいます。
受講生はどんな方がおいでになるのでしょうか。地元のさいたま市ではなく、そこから1時間はかかる神保町での講座は、受け入れてもらえるのだろうか。
行きの電車の中でも考えることがたくさん湧いてきます。そういえば、なぜさいたまの会社なのに神保町なんて遠いところで営業をするのか、と、ある経営指南の先生から詰問されたことなども思い出されて・・・
でも。
お会い出来た受講生は私が想像していた以上に私の講座にピッタリの方々。まるで以前から知っていた人のように、和やかに講座がスタートしました。
本の街、学びの街の神保町で講座を開催することへの私のこだわりも、きちんと受け止めていただくことができました。この6回講座の途中でおいおいお伝えしなくては、と思っていたことですが、初日からきちんと伝わった様子。
常々神保町には神様がいらっしゃると思うのですが、その神様から今回も助けていただいているようです。(私は神仏には疎いほうですが、神保町に関しては絶対に神様がいらっしゃると感じます。)
私が以前に友人から勧められて読んだ小説「コンビニたそがれ堂」(村山早紀・著)という本のお話は、著者がご自分のホームタウン長崎の街にインスパイアされて作り上げたと思われる魅力的な街、風早という場所で起こる小さな奇跡を集めたものです。
風早の街に行くことは私には叶いませんが、私には神保町の街があります。
