これは、日本で幼少期を過ごしながら10代でアメリカへ渡りそれからアメリカで暮らしているある日本人の方が書いたお話です。
内容はご自分のおじいさんのこと。
日本人で、若い時期にアメリカへ渡り日米二つの国で生きたおじいさんの人生が、美しい水彩画で描かれています。
英文は平易で、内容はシンプル。
しかしその短い英文の中に、万感の思いが込められているのを感じます。
余白のある書き方、とでもいうのでしょうか。
アメリカでの生活と望郷の思い。
そして両国を断絶した戦争。
アメリカの軍事的な傘下に今もいて、関係は続いていくからこそ日本人が知っておくべきことがあります。
小学校中学年くらいからのお子さんとご一緒に楽しまれると良いかもしれません。
日本人が外の世界に暮らすことの意味を、きちんと考えさせてくれる良書です。
次にアメリカに遊びに行くときは、お土産にして読ませたい人がいる。
そんな1冊です。
とてもいい本なので子どもに見せたら、カリフォルニアで学校に通っていたせいでしょうか、よく知っていました。