7月27日(土)『第15回 雅山流(山形)新藤専務を迎えての日本酒学校』終了レポート! | 酒友 醸造研究所

7月27日(土)『第15回 雅山流(山形)新藤専務を迎えての日本酒学校』終了レポート!

さる7月27日(うち)に『雅山流・新藤専務兼杜氏を迎えての日本酒学校』が、超満員御礼で、日本酒学校史上最大の盛り上がりを見せて無事終了しました。

キャンセル待ちをしながらも参加して頂く事の出来なかったお客様には、本当に申し訳ございませんでした。

ですが、8月以降素晴らしい蔵の会や面白い企画が目白押しなので、お早目のご予約をお願いいたします!


ということで、今回はまだ大阪に特約店が一軒もないに等しい蔵元「雅山流・新藤酒造」様を迎えての日本酒学校の、大阪初開催となりました!

しかし、「雅山流」が関西で人気がなくて誰も知らないから大阪に特約店が一軒もないのではなく、新藤専務曰く、「酒屋に当店の酒を一から酒を育てていこうという気質を感じられなかったからです」と言っていた。

今回当店酒友で大阪初の開催となったのは、昨年偶然にも新藤専務の右腕と言える蔵人の山口さんが広島での新酒鑑評会前日、大阪で途中下車して「気になる居酒屋」として酒友へ寄ってくれたのがキッカケとなった!

もちろん私は数年前より「やっと山形でも一升瓶の酒で酒質内容と価格を考えると、十四代を本当に超える蔵が登場してきたな!」と思っていて、山口さんが来店してくれた日も雅山流を置いていたのだ!

つまり、新藤専務が言いたいことは、ここなのである!

どこかで有名になったとか、どこかの酒のことを知らないライターが、売り上げ部数を増やすために面白く書いている雑誌などに乗ったからではなく、「正しい酒の知識と正しい利き酒能力を持った人に、雑念なく純粋に評価され、さらに蔵元の考え方も正しく理解されたうえで、その人がいろいろな人に対して臨機応変に正しく伝えてくれる人に、我が酒を取り扱ってもらいたい!」ということなのだ!

こういう所が新藤専務の心に届いたからこそ、今回取り扱いのない大阪での初開催も快諾してくれたのだろう!

もちろん私がこの酒を仕入れている県外の酒屋の大将の力も大いにある!


少し前置きが長くなりましたが、とにかく、日本酒の素晴らしさを知ってもらうため、広げるためと言いながら日本酒の面倒くさい所(醸造学や歴史学など)は勉強しようとしない、「もどき日本酒伝道師」ではない、本当に日本酒に情熱を持つ本物の造り酒屋と酒屋と業務店とが三位一体となった今回の会だからこそ、本当に「盛り上がった」のは至極自然な事であった!


毎回言っている事ですが、当店酒友の日本酒の会は、単に蔵元様にお越し頂き、少ない種類の酒と量の少ない適当な料理を出しながら、蔵元様にただお話しして頂く会ではありません!

蔵元様にはわざわざ遠方からお越し頂くのだから、できるだけ多くの種類を参加者の方々に知って頂くため、10種類以上をご用意!

そして蔵元様の酒質を私がしっかり利き酒し、会に出品して頂くすべての酒それぞれに合う料理を蔵元のある場所の名産品を取り入れながらメニューを考案。

それをコース形式により提供しながら、その都度どの酒と相性が抜群なのか、分かりやすくその理由を説明していきます。

また、蔵元様や参加者のただ一人として放ったらかしにはしません!

蔵元と参加者との距離をグッと近付けて頂くために、蔵元の気質を把握してそれを活かせる様に「学校の授業」に例えた6時限(6つのイベント)に組み込み、緻密な計画を立てます!

だから、会のスタートから他の日本酒の会では得られない体験ができます。

そして終了した時には蔵元も参加者も両方が大変大きな充実感を得られ、共有でき、蔵元との距離感がなくなっているのです!

と同時に、参加者同士も最初は見知らぬ者同士でしたが、途中からいつの間にか旧知の仲のように仲良くなってしまうのです!

つまり、『蔵元も参加者も、両方同じ充実感を共有できる会』が、酒友が開催する日本酒の会の“要”です!

一度他の日本酒の会と比べて頂ければ、一目瞭然です!!


それでは、今回の「雅山流の会」について、簡単にレポートしていきます。

まず今回新藤専務がご用意してくださった酒は、この10種類でした。

酒友 醸造研究所-3749
まず全国でも雅山流の主力商品がここまで揃う事自体ミラクルに近い!!



酒友 醸造研究所-3750
左より、
1. 雅山流・薄濁(吟醸・本生)
2. 雅山流・葉月(純米吟醸・本生)
3. 雅山流・如月(大吟醸・生詰)
4. 雅山流・翠月(純米大吟醸・生詰)




酒友 醸造研究所-3752
左より、
5. 雅山流・新 影の伝説(漸)(純米大吟醸・生詰)
6. 雅山流・極月(純米大吟醸・雫搾り 出品酒)
7. 裏 雅山流・月華(純米大吟醸・雫搾り 出品酒)




酒友 醸造研究所-3753
左より、
8. 裏 雅山流・祥華(特別本醸造・本生)
9. 裏 雅山流・粋華(特別本醸造・生詰)
10. 裏 雅山流・香華(特別本醸造・生詰)




まず雅山流と裏 雅山流・と影の伝説の3種類の違いは、

● 雅山流…蔵前にある自営田栽培による出羽燦々と山形酵母を使用している

● 裏 雅山流・…酒米はいろいろと変わるが、酵母は山形酵母

● 影の伝説…雅山流と裏 雅山流・のタンクの中より新藤専務が「これぞ!」と思う酒があった時にだけ、この銘柄で出荷される。(つまり、いつ出てくるか一切分からない超希少酒である!)



続いて、雅山流の主となる「仕込み水」も用意しました!

酒友 醸造研究所-3764



「蔵元グッズ」としてご用意した賞品は…

酒友 醸造研究所-3754
前掛けとTシャツだー!



酒友 醸造研究所-3756
クリア枡(薄ブルーの粋なヤツ!)と、利き酒大会優勝者へ贈る大吟醸だー!



酒友 醸造研究所-3757
前掛けはポケット付きの超高級品!



酒友 醸造研究所-3760
Tシャツは紺、ブルー、黒と、カッコいいぜ!



酒友 醸造研究所-3763
表と裏、両面に「雅山流」の文字が入る超希少品のハンドタオル!



今回のディスプレイの模様

酒友 醸造研究所-3765



山形の「新勢・酒の革命児」こと新藤雅信氏と、大阪の「日本酒の白鬼」こと酒友店長が顔を合わせた瞬間!

酒友 醸造研究所-3766



本物の「情熱 日本酒三人衆」新藤専務、酒友店長、菊屋の大将の「三位一体の日本酒の会」が始まる!

酒友 醸造研究所-3767



まさに会がスタートする直前の参加者たちの表情

酒友 醸造研究所-3768

酒友 醸造研究所-3769



さあ、第15回目となる酒友・日本酒学校(雅山流の会)がスタート!

まずは校長(酒友店長)の朝礼から!

酒友 醸造研究所-3774



続いて、今回間を取ってもらう酒屋の大将、通称「八幡のガンコおやじ」のご挨拶。

酒友 醸造研究所-3775


さて、三人衆真打ちは、やはり雅山流・専務兼杜氏の新藤雅信氏のご挨拶。

酒友 醸造研究所-3777



早速 日本酒学校の『1時限目』は、全国利き酒大会4位の実力を持つ酒友店長による、「正しい利き酒方法」をマスターするための講義からです!(このコーナーは酒友だけのオリジナルイベントです!)

この講義も、他店の日本酒の会では真似できません!

なぜなら、大阪の業務店オーナーで、過去全国利き酒大会まで勝ち進み、上位入賞をした人は、唯一 酒友店長だけだから!

大阪中には腐るほど安売りされている“利き酒師免許”を取って自慢されているオーナーが多くおられますが、なぜ地方予選入賞すらできていないのでしょうか…。

(また、こういう店のオーナーの店の多くは、HP上で必ず『こだわった日本酒を置いているのが自慢!』と書いていますが、『日本酒のあらゆる知識が自慢!』と謳っている店は、おそらく当店だけじゃないかな…?

お金さえあれば、だれでも「こだわった酒造りをしている蔵元のお酒は買える!」と分かり切っているのに、なぜわざわざそんなつまらないことを嬉しそうに書いているのか、私には理解できません…。)


酒友 醸造研究所-3781


さて、“利き酒のプロ”から教わった方法で今回の出品酒(10種類)を利き酒する参加者たち!

酒友 醸造研究所-3783

酒友 醸造研究所-3784
利き酒の途中、新藤専務からも「利き酒のポイント」について助言がありました!



続いて2時限目は、「利き酒テスト」の授業です!

全問正解者には新藤専務から「雅山流大吟醸」がプレゼントされます!

参加者の皆様、頑張って!

酒友 醸造研究所-3785
(このコーナーのイベントは、私が考案した「酒友だけのオリジナルイベント」で、出品酒の全てを使用しての利き酒は、「酒友・日本酒学校」だけです!

なぜなら、私は「全国利き酒大会」の唯一の経験者で、「利き酒大会」のやり方を知っているから出来るのです!)



『3時限目』は、杜氏でもある新藤専務直々の「出品酒の説明」と同時に、参加者の皆様が待ちに待った「給食の時間」です!

酒友 醸造研究所-3788

酒友 醸造研究所-3790

酒友 醸造研究所-3793

新藤専務のお酒の説明は、使用米の「父方、母方」、「何年に交配」までに及び、熱く説明してくれた!

酒米説明時は、幾度となく私の方を見てお話しなさるので、話されている内容はもちろん理解しているので、私も相槌を打ちながら、時々その説明される酒米の裏話などを私が補助して、専務とは「阿吽の呼吸」で説明を進めました!



さて、今回私が「雅山流」の酒質に合わせて、更に山形の特産品と旬物を使用しながら考案した料理メニューが、これらです!

酒友 醸造研究所-3794
旬物!鱧の煮凝り


酒友 醸造研究所-3795
旬の鮮魚!お造り5種類盛り(サーモン、カンパチ、マグロ、剣先イカ、ヒラアジ)


酒友 醸造研究所-3799
山形産・米沢牛のしぐれ煮


酒友 醸造研究所-3809
山形産・鮎の踊り焼き


酒友 醸造研究所-3804
八寸〈惣菜の盛り合わせ〉
(山形名物・玉コンニャクのピリ辛煮、戻りカツオの角煮、鶏の唐揚げ、山形牛のポテトコロッケ、出汁巻、旬の水茄子漬け)


酒友 醸造研究所-3810
レタスと山形特産・きのこのシーザーサラダ


酒友 醸造研究所-3817

$酒友 醸造研究所-3816
山形名産・蕎麦の冷製


酒友 醸造研究所-3822
山形名産・佐藤錦サクランボ



いかがでしょうか?

参加蔵の全ての出品酒それぞれに合わせた料理のメニューを考案するためには、正しい、確固たる『料理と日本酒の相性理論』をきちんと修得していることも、「本物の利き酒師」の仕事に一つです!(因みに私は、酒に詳しくない一般の方でもすぐに合わせることが可能となる「酒友式・料理と日本酒の相性理論」を考案しました。そして今年5月9日、講師として日本醸造協会のセミナーで50名の有名酒蔵の社長や専務を前に業界初の「相性理論」を発表してきました!)

酒友 醸造研究所-3796

酒友 醸造研究所-3797
蔵元様には定期的に各テーブルに入って頂くよう指示を出して、参加者との距離を縮めて頂きます。



『4時限目』は、「蔵元が講師!日本酒サミット」の授業です!
(このコーナーも私が考案した「酒友だけのオリジナルイベント」で、どんな内容かは参加してみれば分かります!)

酒友 醸造研究所-3802
参加者が順番に何か喋ってます!


酒友 醸造研究所-3800
よく見ると、カウンター奥で新藤専務が美味しそうに料理を食べているのが分かりますか?

蔵元様にも、参加者と同じ料理を食べて頂き、自社のどの酒と同相性が良かったかなどもお話しして頂くためです!


酒友 醸造研究所-3806

酒友 醸造研究所-3807
参加者に熱く語る新藤専務。



『5時限目』は、参加者最大のお楽しみの一つ、「蔵元グッズをGETしよう!」のコーナーです!
(これも「酒友オリジナルイベント」!気になる方は、ぜひ一度参加してみて!)


酒友 醸造研究所-3754

$酒友 醸造研究所-3756

酒友 醸造研究所-3757

$酒友 醸造研究所-3760

酒友 醸造研究所-3763
これだけ多くの蔵元グッズがもらえるのも、「酒友・日本酒学校」だけです!

酒友 醸造研究所-3812

酒友 醸造研究所-3823

酒友 醸造研究所-3819
おっ!彼女は「前掛け」をGETしたようですね!おめでとう!!(^^)



いよいよ最後、『6時限目』の授業は、「2時限目の利き酒テストの優勝者発表」です!

酒友 醸造研究所-3825
第15回『雅山流の会』利き酒チャンピオンは…中山さんでした!

彼女は今回「雅山流の会」参加に対し、一番早くから参加表明をしていた、「雅山流の大ファン」でした!

さらに、毎月第3土曜開催の「酒友・日本酒勉強会」の生徒さんの一人で、私がよく言う「本当の日本酒ファンなら、飲むだけでなく、日本酒のあらゆる事も勉強したくなるはず!」という事を理解して、只今私の下で醸造学と歴史学、その他を勉強中の方なのです!

私の生徒さんが優勝してくれたことは大変喜ばしいことです!


酒友 醸造研究所-3827
お約束通り、「雅山流・大吟醸」もプレゼントされました!



ということで今回は、「酒友・日本酒学校 利き酒連続チャンプ」の雅子嬢が欠席だったので、次回、9月7日(土)開催の『第16回 白露垂珠(山形)相沢社長を迎えて日本酒学校』は、さらに“熾烈な戦い”が予想されます…!

てか、男性陣ももっと頑張れ!!(笑)



【P.S】

このブログを初めて見て、最後まで読んでくれた「日本酒ファン」の人の中には、「私なんか、参加するなんてまだまだ…」と思われた方に一言!

この会に参加している人は、ほとんどがつい最近日本酒に興味を持ち始めた、いわゆる「日本酒超初心者」ばかりです。

ですが、他店の日本酒の会にも参加してきた人も多く、その人たちが全員「参加者同士が一体となれて、蔵元ともすごく一体となれた。さらに、利き酒方法や広く深く日本酒の知識も学べる、これだけメリハリのある日本酒の会はこれが初めて!」と言ってくれていて、参加リピート数も会を増すごとにグングン伸びています!

また、一年を通して数回、他店では絶対に実現できない「超有名蔵をお招きしての会」も開催するので、「メチャクチャ楽しみ!」とも言ってくれています。

参加するのにプロ、アマは関係ありません!

「日本酒が好き」または「日本酒って面白そう」と思われる方なら、是非思い切って参加してみてください!

蔵元と私が一丸となって、さらに素晴らしい「日本酒ワールド」を展開してきます!!