昨日纏めた記事を踏まえて、矛盾が生じないシナリオは3つ考えられると思う。
全て推測というか妄想だけど、恐らく2人しか見てないので、妄想全開モードでいってみますw

1.単純にガセネタを報道した。
「複数の関係者」から取材しているので、完全なガセという可能性は低いとは思っているけど、ゼロとは言えないのも事実かと。

2.中外の経営陣の同意を得ないまま完全子会社化に踏み切る。
正直な所、最初はこれはないと思っていたけど、恐らくメインシナリオなんじゃないかと思う。
根拠を以下

・2012年9月末に取得上限の制限がなくなっている。
ロシュと中外の間に交わされた取得上限の制限が2012年9月末に無くなっている。以前2007年9月末までの制限(50.1%まで)が解除された時は、約半年後にロシュが追加で株式を取得している。
2012年9月末に取得上限が廃止された後、2年が経過しようとしているのに、中外の開示にあるように「このような」協議もやっていないという可能性はほぼないかと。

・中外の開示にある「現在」の解釈
中外の否定の開示の中に「現在」という文言が使われている。過去の、(他社を含めた)「一部報道について」という開示を調べて、検討した事実はございませんという開示を片っ端から調べたけど、「現在」という文言は見つからなかった。現在という文言はそれなりに意味があると捉えるべきかと。
上述した取得上限の制限が無くなって、それなりに時間が経過している点を踏まえると、「過去」完全子会社化の協議・検討は行って、決裂し、今現在は行っていないという状況である可能性が浮上する。

・過去、ロシュは似たような事をやっている。
正直、こんな野蛮な事をやるかと思っていたけど、ロシュは前科?がある。
2008年に当時55%の持ち分を取得していたジェネンテックを、経営陣の同意を得ないまま買収提案を行った。
米国だからやった特殊な事例かなとも思ったけど、別に日本でこれをやったら規制上ダメとかそんな事はない。
米国の規制もそれなりに理解しているつもりだけど、米国では、同意を得ないでやらざるを得ないとかそんな事もない。

上記を踏まえて纏めると以下のような。
・過去中外とロシュで協議したけど、中外が上場維持に拘って、交渉は決裂した。(ロシュ側は10年以上も待ったと言い、中外は上場維持に協力するという事で合意したじゃないかと言い、平行線?)
・ロシュとして、敵対的な形は取りたくないため、今回のリークを出す事により、中外の同意を取り付けたかった。

このシナリオが正しかった場合のリスクは以下かと。
・ロシュが、中外の同意をそれでも取れなかった場合であっても、強引に買収提案をするというシナリオを描いているのかどうか?
・ロシュは、中外に完全子会社化を飲むかどうかだけを迫っているのかどうか?例えば、過去の交渉時に、これを飲むんであれば上場維持でもいいよという条件があった可能性は否定できないような。

3.「一部の取締役だけ」が「非公式に」協議・検討していた
これはシナリオとしてはほぼないかなと。
M&Aの初期の段階であれば、一部のキーパーソンだけで協議・検討するけど、来週公表するかもという所迄いっているのであれば、恐らくないだろうなと。
なので、中外のあのような開示は出せないだろうなと。
ブログ再開しようと思ったきっかけである中外製薬の件。
やっぱり書いた方が考えが纏まるなと。
2chとかにもちろっと書いたんだけど、長文は書きにくいなーと思ったので。

今後は、こういう「国内の」TOBネタがあれば、ブログに書くという形式になるかと。

まず書かなければいけないのは、僕は中外製薬の買いポジを持っているという点。(いつも通り?絶賛含み損中でありますw)
買い煽りとかをやるつもりはないけど、無意識的に考えにバイアスがかかる可能性は否定できない。
その点ご了承を。

まず、ざっと
1.TOB想定価格
日経とかは4,500円前後と書いてるけど、報道が事実の場合、4,800円程度だと思う。
ロシュの想定買取株数は、発行済株式数からロシュ保有株数と自己株式を引いた株数。
仮に1兆円÷想定買取株数で計算した場合、4,800円程度となる。

2.報道した主体
取材して報道したのは、ブルームバーグとFTのみかと。
国内の報道機関は全て「こういう報道があったよ」という内容であり、取材できてないかと。
ブルームバーグ・FTが報道したという事は、ソースはその手の金融関係であり、それなりに信頼できる所かと。
また、今回のリークはロシュが主導した可能性が高いのかなと。
(中外製薬は、翌日の20時位に開示を出したので、恐らくリークを事前に知らされてなかった可能性が高いかと)

3.報道内容
いくつか気になった点を。
・1兆円・早ければ来週にも公表という具体的な内容が出ている。
ほぼ最終局面のように思うし、信頼性が高いように思う。但し、中外の開示と矛盾点が出る。この点は長くなるので別途記事で。
・FTは、ほぼ決定事項のように書いている。
ブルームバーグには、最終決定ではないと書いてあるけど、FTには時期は変わるかもしれないとは書いてあるけど、ほぼ決定事項のように書いてある。
・FT・ブルームバーグ共に、中外の否定の開示後も論調を変更していない。
否定の開示後に記事を更新したりしているけど、基本的な論調は変わっていない。まあ、これだけで間違いないとは断定できないけど。。。

4.中外の否定の解釈
中外の開示を見れば、検討も協議もやってませんと。
例の川崎重工の絡みから、この点はほぼ間違いない事実と捉えるべきかと。
仮に大陽日酸みたいにすぐにTOBはやらないというケース(競争法の絡みから)であっても、
財務アドバイザーなりを雇って、算定書の取得やらが必要。
但し、検討も協議もやっていないという状況であれば、これらは開示段階ではやっていないはず。

報道の通り、来週にも発表というスケジュールが本当であれば、この点矛盾が生じる。
この点は別途記事で。

上記を踏まえると、矛盾なく説明できるケースは限られてくる。
それらを別途記事で纏めるっす。明日祭りが終わった後に疲れてなければw