前から纏めたいなーと思っていたテーマ。
大きなテーマなので、何回かに分けて。

1.僕らは死ぬまで投資していてOK?
将来的に世界のGDPは滅茶苦茶増える。
人口は増えるし、お金持ちも増える。
これに伴って、基本株価も上がりますよと。

勿論、いずれピークアウトを迎えると思うし、地球のキャパシティというのを考慮すると、株価も上がるとはいえないという時代がいずれ来るとは思うけど、それはかなり先の事だと思う。(2100年以降?)
そうすると、「基本的には」僕らは死ぬまで投資していれば旨みがあるという「黄金時代」に生まれたと言えるのかもしれない。

2.成長する国
将来を予測するレポートがHSBC、GS、PWCやらが出している。
微妙に各社違いがあるけど、基本的には新興国が台頭して、先進国が相対的に力を失うよと。
日本も世界の成長を間接的に享受できるだろうけど、相対的には不利でしょと。

色々なレポートを読むと共通して今後高い成長が予測される国がある。
そこに投資するといいのかもしれない。

3.具体的にどれに投資するのか?
個別銘柄を分析できる人は、その企業を分析しまくって投資するのもいいと思う。
ただ、言語の壁等があるし、ハードルは高い。とすると、何らかの投信やらETFがいいだろうと。

ただ、投資信託は(個別によって違うけど)信託報酬やら高い。やっぱりETFがいいだろうと。
東証に上場しているETFがある。これでいいのか?

新興国がいいならば、iシェアーズ フロンティア株ETF(MSCIフロンティア100) (1583)・iシェアーズ エマージング株ETF(MSCIエマージングIMI) (1582)あたりに投資すればいいのか?

多分、答えは×と思う。
フロンティアの方の詳細な内容 を見ると、クウェートが約4分の1占めていますよと。例えばHSBCの資料を見ると、クウェートは真ん中の成長分類である「growth」に位置づけられている。果たして、これに投資しておけば、今後の世界の成長を享受できるのかというと?が残る。

エマージングの方の詳細な内容 を見ると、中国・韓国が大きい。特に韓国はサムスンがでかい。韓国はHSBCの資料を見ると、最低の分類である「stable」。中国は一番成長する分類に入っているけど、この点人口のピークアウトを迎えるのがはやい点を考慮するとどうなんだという疑問が残る。

とすると、色々なレポートで共通して大きな成長が期待できる国に、その国毎のETFを買うというのがいいのかもしれない。

この点、アメリカのETF等を投資する方が選択肢が広がる。この点は次回以降纏めたい。

4.どういうやり方で投資するのか?
基本的には、毎月少額を機械的に買えばいいと思う。
但し、バブルの発生等があるので国毎のPERを示すサイト等を見て、例えばPER20倍を超えたら買いを止める・PER40倍を超えたら売却するとかでもいいのかもしれない。

但し、リーマンショック等の不況時にはどうしても高くなったり(或いはマイナスになったり)するので、不況時にはそれをやらないという条件は付けた方がいいかもしれない。その不況をどうやって判断するのかはまあ個々が判断すると。

5.リスク
新興国は夢もあるけど、リスクも大きい。
過去にも通貨危機の時とかタイ・バーツ、マレーシア・リンギット、インドネシア・ルピア、韓国・ウォンは、50%以上急落している。(株価も下がってダブルパンチ。。。)
今みたいな「資金がじゃぶじゃぶの時期」に投資するのは非常に危険なのかもしれない。

一方で、日本自体も財政に問題があり、どこかの局面で円の価値が急落する可能性はあると思う。
全ての資産が円ですというのは問題が大きいのかもしれない。(といっても、新興国通貨建ての資産ばっかり持っている必要性もないけど。)