まず、僕はジャパンインベスト株を投資しとります。
(正式発表後ですけどね。。。勿論絶賛含み損中であります。)
なので、バイアスがうんたらでどーたらこーたら。

残るリスクについてちょっと考えてみた。

1.株主総会決議
ソシエテ・経営陣が賛同しているし、株価推移から考えてもまずリスクとして認識する必要はないかと。
頭数要件(出席株主の過半数の賛同)が気になったけど、例えば1株しかもたない株主が徒党を組んで反対しても無意味かと。要は、日本人が株式を取得しても、名簿上は全て預託機関の持ち分になるから。(結果、日本人が徒党を組んでも頭数では1のまま)

いずれにしても、買取請求がうんたらという事もできないし、否決しても何らメリットはないのでリスクはないかと。

2.みなし配当
開示資料の18ページにそれっぽい事が書いてある。
源泉徴収がうんたらというのはみなし配当の事について言っているものかと。
僕個人としてはこれが結構大きなリスクのような気がしている。

日本で前例がない案件なのではっきり断言できないけど、通常第三者が株式を取得するケースは、みなし配当がうんたらという事にはならないと認識している。

問題は、このスキーム・オブ・アレンジメント。このスキームのメリットは、TOBであれば譲渡税がかかるけど、かからないという点が大きいかと。つまり譲渡していないように認識される。
具体的には、対象会社が(買収者以外の)株式を消却してから対価が交付される。

これだとみなし配当じゃね?という議論がでてもしょうがないのかもしれない。

仮にみなし配当がかかるとなった場合、TOBに切り替えるのか?それともスキーム・オブ・アレンジメントのまま多少修正する事で回避できるのか?このあたりが気になる。

3.当局の承認
失礼な言い方だけど、ジャパンインベの規模はしょぼい。
反社がどうのとなれば別だけど、当局がどーのという事はないかと。

4.やーめた
色々条件が書いてあるので、それらに抵触するとやーめたとなるかもしれない。
日本の場合、結構厳しく制限されているけど、英国の場合緩いのかもしれない。
(この点コードとか見たけど、ちょろっとしか書いてないし、よく分からなかった。)

過去の事例がどうなっているのか調べてみたけど、これもいまいち見つけきれなかった。
("scheme of arrangement" failとかで検索してもいまいち。。。)

参考になるかなと思ったのは、コードが出しているアニュアルレポート
「Unsuccessful proposals involving control」が失敗案件だけど、複数年見ても全案件の10分の1以下。
非推奨提案が複数あるので、これらの失敗案件の中には、敵対的なので失敗したというものがあるかと。
そうすると、友好的な案件はほとんど成功しているのかな。。。多分。