「やりたいことが見つからない」はなぜ起きる? | 日本一熱い書店営業・桜井栄一が語る『ベストセラーはこうやって作る!』

日本一熱い書店営業・桜井栄一が語る『ベストセラーはこうやって作る!』

革靴を2週間で履き潰すほど日本一熱いと自他共に認める書店営業マン!
20年以上の実績。編集者には語ることができない「売れる本」「書店が欲しがる本」から、
プロデューサー視点から斬り込む「売れる著者」「ファンができる著者」まで赤裸々に語ります。

「やりたいことが見つからない」
頻繁に聞く言葉だよね。

なぜそんな風に言う人が多いんだろう?

じつはシンプルなんだわって思う。
それは、


「やりたいこと」
「なりたいこと」

ばかりにフォーカスしちゃうからなんだよね。

少しばかり深く掘り下げてみれば、
自分の生き方、目的など、
ビジョンに目を向けていないから。

そういう教育を受けてこないのが日本人だし、
哲学・宗教を軽視して、

暗記ばかりを強要してきたのだから
仕方ないよね。


話を戻して、

「やりたいこと」
「なりたいこと」

ではなく、何にフォーカスすべきかって言うと、

「どう在りたいか?」
「どんな幸せを求めているのか?」
「あなたの幸せは何か??」


についてであるし、

きちんとそれについて考える習慣を持つこと。

そこにフォーカスすると

どうなるかと言えば、

「やりたいこと」
「なりたいこと」

は全部、仮の姿に変わり、
在り方を手に入れるための道具・きっかけ、

手段でしかなくなるんです。

誰だって、本質的には気づいていると思う。
金や地位や名誉、

得たい結果は本質じゃないって。

つまり、どんな仕事であっても、
その仕事をするために

生まれてきたわけじゃなく、
その仕事で手に入れたい

成果物のために頑張るのもよいけど、

在り方を無視して考えもせずに突っ走ると、
必ず行き詰まるんです。

それも頑張れば頑張るほど。

わたしは何をしたいんだ??
何でこんなに虚しさが残るんだろう??

何かが足りてない。。。
って悩まされてしまうワケよね。

在り方にフォーカスするって大変かもしれない。

なぜなら、
自分という生き物に

深く向き合わねばならないからだと思う。

頑張ってきた人ほど、向き合うのは難しくなる。
頑張って勝ちとってきた成果がデカい人ほど。

だって、
今までの自分を否定したり、
頑張ってきた努力や苦しみが何だったんだと、
不信にさえ繋がる現実にぶつかるから。

でも、
どんな過去があろうとも、

頑張ってきたこと、努力してきたことの
全部に意味があるし、
ムダなものは絶対にない。

今の自分をありのままに受け入れ、
自分ときちんと繋がって、

自分の本当の幸せとは?に向き合って、
たくさんの有り難うに気づき、
当たり前に感謝していける数だけ、
過去をあるがままに受け入れられると

思うんです。


昨日、31歳の後輩と飲んでいたとき、
ある話しから、

「桜は桜らしく咲けばいいし、
薔薇は薔薇らしく咲けばいいし、
梅も桃も、何だってそれらしく咲けばいいんだ」

梅は中国に愛されて、
桜は日本に愛される。

梅はいいなぁーなんて桜が嘆くのはおバカで、
桜は日本に愛されてるやんか。

愛してくれてる人たち。
自分を大切に育ててくれた人たち。
そんな当たり前に目を向けたとき、
自然と有り難うしか出なくなる。

 

幸せは比較の世界にあるんじゃない。

僕も、
出版の仕事がしたくて

好きだからというだけで働いているワケじゃない。


出版を通して得たいビジョン、

人生の在り方を手に入れようと

利用してるだけなんだよね。

 

目的や目指したいゴールと手段や方法を

ごちゃまぜにしてしまうと、
大切なものを見失うちゃうんだ。

って話をしたら、
かなり刺さったみたいで。

でもね、

一生懸命頑張ってる人って綺麗だし、
美しいし、格好いいし、

すごいなぁって思います。

がんばっぺ!😅