ここ最近、湧き立つ直感がある。 | 日本一熱い書店営業・桜井栄一が語る『ベストセラーはこうやって作る!』

日本一熱い書店営業・桜井栄一が語る『ベストセラーはこうやって作る!』

革靴を2週間で履き潰すほど日本一熱いと自他共に認める書店営業マン!
20年以上の実績。編集者には語ることができない「売れる本」「書店が欲しがる本」から、
プロデューサー視点から斬り込む「売れる著者」「ファンができる著者」まで赤裸々に語ります。

のっけから、

来年の大テーマは、
「突き抜ける」
になるのではないかと直感しています。

振り子の原理により人の感情は動く。
また、10年スパンで価値観が動き始める。

そう思っているからです。

 

振り返れば2010年〜11年は、
時代が大きく変わったと捉えています。

格差を感じ、閉塞感や、漠然とした不安、
東日本大震災による従来の価値観が
大きく崩れ去った時代です。

みんなが内向的になり、
内へ、内へと潜り込むかのように、
新しい価値や哲学を求めて、
本もまた、心や生き方に一気に傾いた。
当時のベストセラーを見れば一目瞭然です。

それから約10年が過ぎた。

ある意味、安定路線に時代は動き、
希望があるわけではないが、極端な不安もない。

若者の間では、
これくらいでよいんじゃね的な、
ほどよさを手にして、突き抜けることを恐れる。

シンプルに言えば、
恥をかきたくない世代になっている。

だけどね、
人間は、そもそも安定をよしとしない生き物。
僕はそう思うんです。

意識的には安心や安定を願いながら、
無意識の世界では際限のない成長、幸せを願ってる。

向上したいと願っている。

おそらくは、
オリンピックを終え、
熱狂と熱気に包まれた余韻に、
俺たちに何かを感じさせる力が働き、
別の形のリーダーや英雄的存在を

求め出すと見ています。

だから今年はすごく重要な時代の節目。

神経を研ぎ澄まし、アンテナを張り、
油断なく見ていきたいし、
自分こそ突き抜けるをテーマに

勝負をかけていきたいと決意しています。

また、
新しい生き方としての『武士道』みたいな何か、
若者を鼓舞するような、

今の時代を切り拓く価値観を持った著者の本
を作りたいなって考えています。


まだイメージはボヤけてますけどね。