ジャズ・ギタリストは
だいたい歌わない。

ロック・ギタリストは
歌う人と歌わない人がいる。

ブルース・ギタリストは
ほとんど歌う人である。

ジャズ・ギターは
インプロビゼーションのテクニックで
聴かせるギターだから、
基本的にギタリストが歌う必要がない。
たまに、
ジョージ・ベンソンや
ジョン・ピザレリのような例外はある。
ジョージ・ベンソンは
もともと歌手であり、
歌の上手いギタリストというより、
ギターの上手い歌手というのが正しい。

ロック・ギターは
リフやインプロビゼーションで
聴かせるギターであるが、
基本、
ブルーノート・スケール一発の世界なので
ジャズ・ギターほどの深さ広さはない。
だから自然と歌がセットになる。

もちろん
ジェフ・ベックやジミー・ペイジのように
明確な個性を持つ人は歌わない。

(単に歌が苦手なのかもしれないが)

ブルース・ギタリストが
ほぼ9割9分歌う人であるのは、
ギター奏法の中では、
スケールのみならず、
曲自体の形式が
最もワンパターンだからである。
ギターだけで聴かせ続けるのが、
そもそもキツいのである。
そのかわりブルース・ギタリストは
ほぼ9割9分歌がメチャ上手い。
とにかく歌唱力がハンパない人が多い。
これはゴスペルの影響、
もしくは
黒人特有の血なのかもしれない。

もちろん、
ブルース・ギタリストでも
アール・フッカーのように
歌わないギタリストもいる。
(厳密に言うと歌っているものも稀にある)

吾妻光良などは、
アール・フッカーのギターの上手さを
絶賛しているが、
私には、

正直ピンとこない。

*あくまでも個人の感想である。