開高健の「ずばり東京」の中の
「練馬鑑別所と多摩少年院」という文の中で
マスコミについて
キョーレツ、かつ、
言い得て妙な表現で語られている。

以下引用………………………

「一日に一度自殺を考えないやつはバカであるという、イギリスの諺があるが、
これは"マスコミ“なるものが
地上にあらわれてからの諺ではないかと
私は思う。
いまの日本の"マスコミ“とは
ハイエナとカラスとオオカミを乱交させて
つくりあげた、
つかまえようのない、
悪臭みなぎる下等動物である。
おためごかしの感傷的ヒューマニズムと、
個性のない紙芝居じみた美意識と、
火事場泥棒の醜聞あさり、
ナマケモノぐらいの大脳と、
ミミズの貪欲をかきまぜてでっちあげた、
わけのわからない
なにものか儲かるものである。
正体はつかめないとしても、
接したらたちまち顔をぬれ雑巾で
逆撫でされたような気持ちになり、
自殺を考えたくなる、なにものかである。」

以上引用………………………

1963年に書かれた文章である。
60年以上前から
マスコミって腐っていたんだな。

その"伝統“は、
今のマスコミにも
しっかり受け継がれているようだ。