昔の、

特に戦前の日本映画なんかを見ていると

タバコを吸うシーンがよく出てくる。

大人の男性は言うに及ばず、
女性や大学生も、

会話が始まると申し合わせたように
タバコに火をつけてスパスパやり始める。

それだけタバコは生活の中に溶け込んでいた。

昭和の頃は
食堂に入ると灰皿があって

(今でもあるか)
横でタバコを吸うヤツが必ずいた。

そういえば昔は
電車の中も時間帯によって喫煙可だった。

そんな時代に比べると
今は喫煙者の肩身の狭いこと。
喫煙したけりゃ外に行け、
外でも喫煙スペースでやれよ、
ってなもんである。

個人的にはとてもいい傾向だと思う。


ついにいい時代が来たかという感じで

大歓迎だ。

だいたいメシを食っている横で
タバコを吸われると
どれだけメシが不味くなることか。
メシ代を弁償してくれと言いたい。

昭和の時代は
そんなことも言えず、
我慢するのが当たり前という空気があった。

よくよく考えたら理不尽な話である。

なんで

わざわざ有害な煙を吸わされて
気分の悪い思いをさせられるのを
我慢しなきゃなんないのか。
おかしいことをおかしいと言えなかったのが
今更ながら不思議である。

昭和の頃は映画俳優でも
タバコを吸う姿がキマってる
なんてよく言われたもんだが、
これからは迷惑千万で

みっともない姿の典型になってくれ。

そもそもなんで大麻が違法で
タバコが合法なんだ?


意味が分からん。

依存症を考えたら

何の違いがあるというのだ。

まあ、昭和20年代には
ヒロポンのようなドラッグも
ふつうに薬屋で買えたんだからからなあ。

世の中の流れからすると、
やはり人間は進化しているのだろう。


ゆくゆくは

タバコが絶滅してくれることを切に望む。