自分のお店を持つために20歳の時にまず決めたこと
25歳までには絶対にお店をもつ
それまでの5年間はお金と時間を全て開業の為の自己投資に使う
25歳でお店を持てなかったらあきらめる
5年間死ぬほど本気で頑張って結果がでないのなら「むいてない」か「本気になれなかった」のどちらかで、それ以上惰性で夢を追うより25歳から全く違う目標を決め再出発する。
ってことでいよいよスタート
名古屋から帰って来た時はすべに21歳になっていたので実質残り4年です
まずは中央区で家を借り職場探し
一人暮らしはずっと憧れだったから名古屋にいる時からずっと「おしゃれ部屋特集」みたいな雑誌を読み漁っていました
そのせいで
やたら間接照明おいて、トイレに砂利まいて、自作のテーブルおいて、お香たいちゃうみたいな不細工が無理してる痛い部屋に
部屋も決まったので後は仕事
でも、いざ仕事を探すとなかなかちゃんとしたバーテンダーの募集ってない
バーテンダーと言う名目の居酒屋のドリンカーだったり
バーテンダーと言う名目のパブ男だったり・・・
そんな時に一つの募集が目に入ってきた
「日本最大級のスポーツbarがすすきのにオープン!オープニングスタッフ募集!」
そして募集項目には「バーテンダー」
これしかない!
スポーツbarっていうのもおしゃれで魅力的だし
なんといってもオープニングスタッフだからお店の立ち上げで勉強にもなる
絶対に受かりたい!
でも第一次選考は「書類審査」
面接なら絶対に落ちない自身があったけど書類となるとやばい
なんてったってバーテンダーどころか飲食完全未経験だし
ちょっとバーテンダーやっていたことにしようかな・・・
○刑法
(私文書偽造等)
第159条 行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、3月以上5年以下の懲役に処する。
2 他人が押印し又は署名した権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を変造した者も、前項と同様とする。
3 前2項に規定するもののほか、権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を偽造し、又は変造した者は、1年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。
あとはやる気をアピールするしかない
なるべく沢山書ける項目がある履歴書を買ってきてとにかく隙間なくうめる
項目以外のスペースにまでやじるしとか使ってやる気をアピールする
うざさ満点の履歴書の完成!
アピール満点の履歴書のおかげで書類通過!
面接でお酒のこと聞かれたら困るから徹底してカクテルブックを読み込み
スポーツに関係ありそうな「オリンピック」とかいう名前のカクテルは全部暗記!
面接も大学入試以来のスーツを着て30分前に到着、引くほど元気な挨拶と笑顔で臨む
面接官「すごい元気もあるしいいね」
俺「ありがとうございます!」
面接官「経験もあるんだよね??」
俺「あ、あ、あります!」
○刑法
(私文書偽造等)
第159条 行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、3月以上5年以下の懲役に処する。
2 他人が押印し又は署名した権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を変造した者も、前項と同様とする。
3 前2項に規定するもののほか、権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を偽造し、又は変造した者は、1年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。
見事合格!!
「鈴木君にバーのリーダーとして頑張ってもらうからよろしく」
まじ!?
「ちょっとまって下さい、僕は一度もバーテンダーなんてやったことがないからリーダーなんて無理です!」
とは言えず
俺の下には
ジュニアカクテルコンペ入賞経験あります
3年バーで働いてました
今年30歳です
みたいなアルバイトばかり
この会社は何故未経験
いざ仕事がはじまってみるととにかくボロボロ
シャンパンなんて人生で初めて

この状態のシャンパンを見て開け方がわからずテンパル
ビールの樽交換のやり方もわからない
シェークはぐちゃぐちゃ
酔っ払いのお客さんからは逃げる
カウンターのお客さんからも逃げる
とにかく
マジ使えないやつ
俺に説教と文句を言う為の飲み会が開かれるほど
ここまできたら隠し通せないので素直に経験がないことを仲間に伝える
そこからは楽♪
むしろ普通に経験あるスタッフに聞くことができるのでどんどん成長できる
家にもリキュールを買い込み休みの日は友達よんでカクテルパーティー
常に手の届くところにバースプーンとグラスを置いておいて時間があればずっとステア(バースプーンを回す)練習
シェーカーには米を入れ毎日毎日シェークの練習
まずは今のお店で一番になることを目標にとにかく全ての時間はバーテンダーの技術の勉強に
半年もたつとそれなりにバーテンダーとしての仕事も覚えみんなとも仲良くなってきた
そこで一つの悩みが、
このままだとこれ以上成長できない
正直今いる環境で覚えることは全部覚えた
やはり一度ちゃんとした正統派のbarでしっかりと勉強したい!
改めてバーテンダーとしてゼロから勉強するために今のお店をやめることに
もう一度お店探しからスタート
でもやっぱりちゃんとしたバーテンダーの募集ってない
生活も厳しくなってきたので派遣の仕事をしながらお店を探すことに
「ちゃんとしたbarって媒体とかで募集かけないで知り合いとかのつながりでアルバイトを探すかもしれない、一度昼間の仕事しながら生活を安定させ、飲み歩きながら働きたいお店を探したほうがよいのでは」
と考え営業の仕事の面接を探す
高卒の未経験が中途で働ける職場も限られていて
とにかくなんか怪しいのが多い
面接の前に謎のビデオを見せられ洗脳されそうになったり
尋常じゃないテンションで挨拶するスタッフばっかりだったり
上司がどうみてもヤ○ザだったり
結局「リフォームの営業」という名目の会社に就職することに
出勤初日、
一応だれよりも早く出社し、指定された机に座っているとどんどんみんな出社してくるのだが
全員笑顔ゼロ
そして誰も俺に興味を示さない
出社と同時に全員が会社の営業マニュアルみたいのを全力で読み上げる
そのまま朝礼がスタート
とにかくでかい声で今日の昨日の成果と今日の目標の方向が全社員からある
俺のことに触れてくれてのは朝礼の最後
「それじゃー鈴木君からみんなに自己紹介を!!」
なにその馬鹿でかい声の振り!!
「今日からお世話になる鈴木です!!!営業は未経験ですが今日からお世話になりますのでよろしくお願いします!!!」
誰にも負けない声で言ってやった
みんな表情一つ変えずに無言の拍手
もう決めてた
ここでは頑張れない
飲食で働いていた時みたいな絶対にこいつらに負けねー!テンションにならない
その日のうちに辞めることを伝え近くの公園へ
なんだか誰にも会いたくなくなっていた
「自分でbarやる為に大学やめるわ♪」
って友達には豪語していたのに、今はわけわからない会社でわけわからないテンションで自己紹介し、初日にやめるっていうダメっぷり
名古屋の貯金もなくなり日雇いのバイトで家賃を稼がないといけない
ってこれただのフリーターじゃん
みんなは大学生活を満喫しこれから就職活動
俺は来月の家賃を払う為に日雇いの仕事を転々としている
そんな自分見られたくない
これまでどんなことがあっても自信とやる気だけはキープしていたが初めてそれが無くなった
そんな時に登録していた派遣会社から
「釧路での一週間の仕事あるけどやらない?」
っとの電話が
お金も無かったので受けることに
当日、札幌駅の指定された場所にいくと

駄目っぽいやつが沢山いる~!
でぶリーダー「あぁ~鈴木君ね待ってたよ~」
俺はこんなやつらと釧路で一週間過ごすのか・・・
なんかしらないけどその時のメンバーを全員見下してた
年はだいたい22歳~30歳くらい
長州力から筋肉なくしたみたいなやつや
顔かっさかさのハンチング野郎
負けず嫌いのデブメガネ・・・総勢10名ほど
こんなやつらと一緒にいる自分が恥ずかしかった
仕事は地震で倒れたオロナミンCの尋常じゃない山を綺麗にならべる仕事
毎日毎日オロナミンCを並べ続ける
宿はみんなと一緒の場所で雑魚寝
なんだか知らないけど冷蔵庫に入っているビールが飲み放題
だから夜はみんなそれぞれ晩酌したり風呂入ったりしてた
もちろん俺は誰ともコミュニケーションはとらずにひたすらお酒の勉強
絶対にこんなやつらと同じようにはなりたくない!
そう思いながら寝ていると
メガネデブのすさまじいイビキに起こされた
寝れない時のイビキには殺意を覚える
イライラしながら目をつぶっていると
「ここ長いんですが?」
って奥の方で誰かがしゃべっているのが聞こえてくる
寝れないやつらで晩酌してるらしい
「もう一年たっちゃいますね」
「僕は半年です。」
「こんなに長くやるつもりじゃなかったんですが」
「僕もですよ~。もともとなにされていたんですか?」
「大学卒業して営業やっていたんですけど、職場の雰囲気に合わなくてやめちゃって。絵書くのとか好きだからデザインの仕事とかやりたくてすぐに見つかるかなって思っていたらなかなか働く場所がなくてずるずると・・・。だんだん昔の友達に今何してるの?って聞かれるのが辛くて同窓会にもいかなくなり、気付いたら家賃稼ぐ為にここの仕事でつないでいる感じです。」
「僕も公務員試験受けているんですがずっと受からなくて。だんだん友達とも連絡とらなくなり引きこもっていました。自分にもどんどん自信なくなるし辛いです。」
「でもなんか久しぶりにこうゆうの話せて少しすっきりしました」
「僕もです。残り5日頑張りましょう!」
すると隣に寝ていたやつがムクっと起きだし
「僕も一緒に飲んでいいですか?二人の話聞いていたら僕も共感しちゃって」
「僕も一緒に飲んでいいですか?」
俺が動くまで時間はかからなかった
めちゃくちゃ共感できた
みんなと話したかった
「へ~自分でbarやるなんてすごいね!頑張ってよ!」
「オープンしたら飲みいくよ」
顔かっさかさとか、ただのデブ長州とか思ってごめん
メガネデブ以外みんなめっちゃいいやつ!
誰だって失敗はある
失敗が続くと心が弱くなる
そして自信がなくなる
自己否定がはじまる
誰にも会えなくなる
決して元から駄目になりたくてそうなったわけじゃない
妥協してそうなったわけではない
ちょっと前まで駄目なやつはだらしないからそうなるんだって見下していたし
自分は絶対にそうならないっていう自信があった
でも自分自身が彼らの気持ちに共感できたように
元々は目標もあり頑張ろうとしていた
それがちょっと弱くなっていただけだ
自分が弱いときに夢や希望の強い言葉は響かない
弱い時にはありのままの自分をさらけだせる仲間だけでいい
自分が本当に弱くなり自信をなくし辛い時に今回の仕事ができて本当に良かった
その日から毎日アルバイト仲間で晩酌♪
最終日にはめっちゃみんな仲良くなってた
これを機にもう一度それぞれの目標に向け再出発することを近い解散
さぁもう一度自分のお店出店に向けて歩き出そう!
続く